第3回活動 三瓶山の自然を調べよう/地球冷却微生物を探そう!
2023年10月30日
概要
日 時 2023年9月3日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、北の原
参 加 者 21名 欠席3名
活動内容 午前中は、現在サヒメルで開催中の企画展「ときめく鉱物展」を3つの班に分かれワークシートを使って見学しました。その後、地球温暖化について、その問題や温暖化を防ぐにはどうしたらよいのか、発表してもらいました。二酸化炭素や一酸化二窒素など温暖化に大きく関わる物質が増加している現状を知り、温暖化問題について理解を深めた後、午後からは野外に出て、全国で実施されている地球冷却微生物を探せの市民プロジェクトに参加、班ごとに土を採取し容器に入れ、実験器具を使って決められた手法に沿って複数回気体を採取し、試料を集めました。その後サヒメルに戻り今日の探険隊の活動を活動日誌にまとめました。
活動報告
10:00~10:10 始まりの会、スケジュールの確認
第3回サヒメル科学探険隊の始まりです。今日の活動予定について、一部変更があることを伝え、スケジュールを確認をしました。3つの班に分かれ、午前中は主にサヒメルで活動し、午後からは地球温暖化防止に有効な微生物を探すための野外での実験と自然観察を行います。班長3名を立候補で決めて、活動を開始しました。
10:10~11:00 「企画展で鉱物を学ぼう」
現在、サヒメルで開催中の夏の企画展「ときめく鉱物展」をワークシートを解きながら、見学しました。鉱物について、地球上のどこでできるのか、島根県ではなぜ多くの鉱物が産出するのかなどの問いに、展示を見ながら答えを探し、記入していきました。
少し難しい問いも、班のメンバーで協力しながら展示をしっかりと見てヒントや答えを探し解答した後、レクチャールームに戻り答え合わせをしました。
11:00~12:15 「地球冷却微生物の探し方」
次に前回からの課題の発表をしてもらいました。課題の問いは、地球温暖化が起きるとどんな問題が起きるのか、温暖化を防ぐにはどうすれよいのか、の2つです。温暖化が進むと、北極や南極の氷が溶けて、海水面が上昇する、大雨など異常気象が起こりやすくなる、などの意見があり、温暖化を防ぐためには石油の消費を減らす、LED化などの省エネ、公共交通の利用、植物をたくさん植えるなどの発表がありました。みんな地球温暖化の問題についてはよく学んでいるようです。地球温暖化は人間の経済活動により生じていること、そして二酸化炭素の増加もよく知られた要因の1つですが、他にも温暖化係数の高い物質の増加が問題となっていることを紹介しました。
今回は温暖化係数が二酸化炭素の約300倍あるとされる、一酸化二窒素を分解する微生物が土壌にいないか、東北大学の研究者たちが主体となって市民参加型で調査を実施している「地球冷却微生物を探せプロジェクト」の活動にサヒメル科学探険隊も参加します。その目的や調査内容を学んだ後、野外に出かけ、実際に隊長と班長で調査を実演し、みんなで調査手順を学習しました。そして土の採取する場所を班ごとに決め、午後からの調査に備えました。
12:15~13:00 昼食休けい
13:00~15:00 「地球冷却微生物を探そう/三瓶山の自然をみんなで調べよう」
午後からは班に分かれて地球冷却微生物を探す調査を行いました。土を採取し瓶に入れた後、野外の空気と瓶の中の空気を採取して別々の小瓶に注入し、時間と気温、湿度を記録用紙に記入します。気体採取は土を採取してから0分後、30分後、120分後の3回行いました。また土の様子や匂いも観察し合わせて記録しました。調査は数人ずつで協力して行い、注射針など取り扱いに注意が必要な道具も使いながら、決まった方法に沿って調査を行いました。
調査の合間に北の原で自然観察を行い、草花やカナヘビ、バッタやマルハナバチの仲間、ツマグロヒョウモンの蛹、コスズメの幼虫、セミの抜け殻、姫逃池の周りではツマグロヒョウモンやギンヤンマ、イナゴを見つけていました。
15:00~15:40 活動日誌をかこう
サヒメルへ戻り、今日の活動内容を活動日誌にまとめました。冷却微生物の調査の3回目が15:30からだったため、まとめの途中で再度野外へ出て気体を採取しデータを記録しました。何度も調査を行ったため、慌ただしい時間帯もありましたが、予定通り活動を行うことができました。採取した試料は東北大学へ送り、後日分析結果が送られてくる予定です。また将来、全国で行われた調査結果を元にその成果が学術論文として取りまとめられ、発表される予定ですので、そちらも楽しみにしましょう。
次回の活動は10月22日(日)です。三瓶山にある島根大学の演習林に出かけ、島根大学の先生たちと一緒に活動を行う予定です。
第4回の活動日 10月22日(日)10:00~16:00
集合場所:三瓶自然館レクチャールーム