サヒメル科学探検隊

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活動報告

第3回活動 三瓶山の自然を調べよう/地球冷却微生物を探そう!

概要

日  時 2023年9月3日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、北の原
参 加 者 21名 欠席3名
活動内容 午前中は、現在サヒメルで開催中の企画展「ときめく鉱物展」を3つの班に分かれワークシートを使って見学しました。その後、地球温暖化について、その問題や温暖化を防ぐにはどうしたらよいのか、発表してもらいました。二酸化炭素や一酸化二窒素など温暖化に大きく関わる物質が増加している現状を知り、温暖化問題について理解を深めた後、午後からは野外に出て、全国で実施されている地球冷却微生物を探せの市民プロジェクトに参加、班ごとに土を採取し容器に入れ、実験器具を使って決められた手法に沿って複数回気体を採取し、試料を集めました。その後サヒメルに戻り今日の探険隊の活動を活動日誌にまとめました。

 

活動報告

10:00~10:10 始まりの会、スケジュールの確認
第3回サヒメル科学探険隊の始まりです。今日の活動予定について、一部変更があることを伝え、スケジュールを確認をしました。3つの班に分かれ、午前中は主にサヒメルで活動し、午後からは地球温暖化防止に有効な微生物を探すための野外での実験と自然観察を行います。班長3名を立候補で決めて、活動を開始しました。

 

10:10~11:00 「企画展で鉱物を学ぼう」
現在、サヒメルで開催中の夏の企画展「ときめく鉱物展」をワークシートを解きながら、見学しました。鉱物について、地球上のどこでできるのか、島根県ではなぜ多くの鉱物が産出するのかなどの問いに、展示を見ながら答えを探し、記入していきました。
少し難しい問いも、班のメンバーで協力しながら展示をしっかりと見てヒントや答えを探し解答した後、レクチャールームに戻り答え合わせをしました。

 

11:00~12:15 「地球冷却微生物の探し方」
次に前回からの課題の発表をしてもらいました。課題の問いは、地球温暖化が起きるとどんな問題が起きるのか、温暖化を防ぐにはどうすれよいのか、の2つです。温暖化が進むと、北極や南極の氷が溶けて、海水面が上昇する、大雨など異常気象が起こりやすくなる、などの意見があり、温暖化を防ぐためには石油の消費を減らす、LED化などの省エネ、公共交通の利用、植物をたくさん植えるなどの発表がありました。みんな地球温暖化の問題についてはよく学んでいるようです。地球温暖化は人間の経済活動により生じていること、そして二酸化炭素の増加もよく知られた要因の1つですが、他にも温暖化係数の高い物質の増加が問題となっていることを紹介しました。
今回は温暖化係数が二酸化炭素の約300倍あるとされる、一酸化二窒素を分解する微生物が土壌にいないか、東北大学の研究者たちが主体となって市民参加型で調査を実施している「地球冷却微生物を探せプロジェクト」の活動にサヒメル科学探険隊も参加します。その目的や調査内容を学んだ後、野外に出かけ、実際に隊長と班長で調査を実演し、みんなで調査手順を学習しました。そして土の採取する場所を班ごとに決め、午後からの調査に備えました。

 

12:15~13:00 昼食休けい

 

13:00~15:00 「地球冷却微生物を探そう/三瓶山の自然をみんなで調べよう」
午後からは班に分かれて地球冷却微生物を探す調査を行いました。土を採取し瓶に入れた後、野外の空気と瓶の中の空気を採取して別々の小瓶に注入し、時間と気温、湿度を記録用紙に記入します。気体採取は土を採取してから0分後、30分後、120分後の3回行いました。また土の様子や匂いも観察し合わせて記録しました。調査は数人ずつで協力して行い、注射針など取り扱いに注意が必要な道具も使いながら、決まった方法に沿って調査を行いました。
調査の合間に北の原で自然観察を行い、草花やカナヘビ、バッタやマルハナバチの仲間、ツマグロヒョウモンの蛹、コスズメの幼虫、セミの抜け殻、姫逃池の周りではツマグロヒョウモンやギンヤンマ、イナゴを見つけていました。

 

15:00~15:40 活動日誌をかこう
サヒメルへ戻り、今日の活動内容を活動日誌にまとめました。冷却微生物の調査の3回目が15:30からだったため、まとめの途中で再度野外へ出て気体を採取しデータを記録しました。何度も調査を行ったため、慌ただしい時間帯もありましたが、予定通り活動を行うことができました。採取した試料は東北大学へ送り、後日分析結果が送られてくる予定です。また将来、全国で行われた調査結果を元にその成果が学術論文として取りまとめられ、発表される予定ですので、そちらも楽しみにしましょう。

 

次回の活動は10月22日(日)です。三瓶山にある島根大学の演習林に出かけ、島根大学の先生たちと一緒に活動を行う予定です。

第4回の活動日 10月22日(日)10:00~16:00
集合場所:三瓶自然館レクチャールーム

第2回活動 多伎の海岸で水晶を探そう!

概要

日  時 2023年6月11日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、出雲市多伎町小田海岸
参 加 者 22名 欠席2名
活動内容 今回は石をテーマに活動しました。午前中、まずは身の回りで使われている石にはどんなものがあるのか隊員から発表してもらいました。そして、石は大きく分けて鉱物と岩石に分類できること、地球上のすべての物が石が元になってできてきたことなどを学びました。午後からは出雲市多伎町の海岸に出かけ、水晶やメノウの入っている石を各自で探しました。他にも変わった色や形の石、貝の化石が入った石などを見つけ採集し、特徴などを学びました。その後サヒメルに戻り今日の探険隊の活動を活動日誌にまとめ、感想を発表しました。

 

活動報告

10:00~10:20 始まりの会、スケジュールの確認
第2回サヒメル科学探険隊の始まりです。最初に前回欠席だった隊員1名に隊員証を渡した後、今日の活動予定についてスケジュール表を見ながら確認をしました。午前中はサヒメルで活動し、午後からはバスに乗って移動します。特に午後は海岸で岩石の観察や採集を行うため、持ち物と安全に活動するための注意事項について説明を受けました。

 

 

 

10:20~11:20 活動「石って何だろう?」
今回はサヒメルで地学を専門にしている職員の中村さんを講師に迎えての活動です。まずは課題で予め調べてきた身近な石について、みんなに発表してもらいました。宝石や磁石、石垣や砥石などから、石臼やコンクリート、瓦などさまざまな石の発表があり、多くの石を利用して人が生活していることを理解することができました。
中村さんからは、石は大きく分けて岩石と鉱物に分類することができるとの紹介があり、その違いをお好み焼きや砂鉄を例にわかりやすく説明してくれました。そして午後から探しに出かける予定の水晶は二酸化ケイ素からできていること、地表の70%はその二酸化ケイ素が含まれており、地球表面を構成する主成分となっていることなどを学びました。また空気や水など、地球上のあらゆるものが岩石が起源となっていることを教わりました。

 

 

11:20~12:05 昼食休けい

 

12:05~15:10 実習「海岸で水晶を探そう」
午後からはバズに乗って出雲市多伎町の海岸まで移動し、実習を行いました。訪れた海岸は、たくさんの転石に覆われた礫浜です。全員長靴を履いて海岸へ降り、足元に注意しながら石を1つ1つ拾い上げ、小さな水晶が入っていないか探しました。いろいろな石がある中から、石の色や形の違いから、水晶が入っていそうな石の見当がつくようになり、各自が見つけた水晶入りの石を拾っていきました。他にも貝の化石の入った石や個人的に気に入った色や形の石も拾っていきました。100年ほど前の瓦の一部を見つけ、採集している人もいました。中村さんから、この海岸で見られる石について解説があり、1,000万年ほど前の地層から産出したものであること、水晶が入っている石と化石入りの石は別々の場所でできたものがこの海岸に集まっていることなどを教わりました。
途中から日差しが強くなり、暑い中での活動となりましたが途中休憩しながら無事に最後まで活動しました。

 

 

15:10~16:00 活動日誌をかこう
サヒメルへ戻り、各自で今日の活動内容をまとめ、活動日誌に記入しました。多くの隊員が採集した石の特徴をスケッチしていました。午前中は雨が降る時間帯もありましたが、午後からは晴れ間もでて、予定通り野外活動もすることができました。感想では、自分で見つけることができたことが嬉しかった、海岸でいろいろな発見があったこと、見つけた石を友達にも自慢したいなどの発表がありました。また興味があれば、今度はご家族と探しに行ってみましょう。

 

次回の活動は9月3日(日)です。サヒメルで開催中の鉱物展に関連した活動と野外に出かけ、三瓶の生物や地球冷却微生物を探す活動を行う予定です。

第3回の活動日 9月3日(日)10:00~16:00
集合場所:三瓶自然館レクチャールーム

第1回活動 国立公園を知ろう!/学芸員の仕事体験

概要

日  時 2023年5月21日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、北の原
参 加 者 23名(欠席1名)
活動内容 第1回目サヒメル科学探険隊の活動。サヒメル科学探険隊の活動目的を紹介した後、参加者全員に隊員証を渡して活動を開始しました。午前中は3つの班に分かれて館内でワークシートを使って展示を見学、その後国立公園である三瓶山についてその範囲や野外で注意が必要な植物について学びました。午後からは姫逃池で咲いているカキツバタの開花数調査と昆虫標本作りに挑戦し、博物館で働く学芸員の仕事を体験しながら、その目的や方法について学びました。最後に今回の探険隊の活動を活動日誌にまとめ、終了しました。

 

活動報告

10:00~10:30 始まりの会 
皆木隊長と松村副隊長、そして今日の活動をお手伝いして頂く松原さんのあいさつの後、サヒメル科学探険隊の活動目的などを紹介しました。そしてサヒメル科学探険隊の隊員証を1人1人に渡し、隊員みんなが1人ずつ自己紹介をしました。今回の参加者は24名、みんな県内のいろいろな地域から集まった自然や科学が好きな子供たちばかりです。
探検隊の活動では知らないこと、難しいと思うことにも挑戦しますが、みんなで一緒にがんばりましょう。

 

10:40~11:10 サヒメルの館内見学
最初の活動は3班に分かれて各班に1人ずつリーダーを決め、班ごとに館内の展示を見ながらワークシートを解きました。ワークシートの問題は、展示をよく読んでみないとわからないものばかり。1人で解くには難しい問題ですが、制限時間ギリギリまで班のみんなで答えを探し協力して答えやヒントを探し、問題を解いていきました。初めて参加する隊員のみんなも、リーダーや他の隊員たちと一緒に活動することができました。

 

 

11:10~12:10 国立公園を知ろう 
次は国立公園に指定されている三瓶山について、展示室にある立体模型で三瓶山の形と国立公園では自然が守られるためのルールがあること、国立公園の範囲について学びました。その後は外に出て、野外で注意が必要な危ない植物について、実際に見て特徴や見分け方、どんなことに注意すればよいかについて学びました。またカキツバタが咲く姫逃池の様子やハルゼミの合唱を観察しました。

 

 

12:10~12:55 昼食休けい

 

12:55~15:00 学芸員の仕事を体験しよう
午後からは今回のメインの活動である学芸員の仕事体験です。博物館には調査研究や展示、標本の採集などさまざまな活動があります。まずは午前中も出かけた姫逃池にて、開花のピークを迎えたカキツバタの開花数を調べます。カキツバタは多くの市民が訪れる場所になっており、開花状況を博物館でもお知らせしています。今回は、3つの班それぞれでみんなに開花数をカウントしてもらいました。小一時間ほどかけて、みんなで交代しながら池を1周し、約3,000個の花が咲いていることがわかりました。そろそろ産卵時期に入るモリアオガエルの卵塊も探しましたが、まだのようで見つかりませんでした。調査結果は、博物館新館4階にある自然情報コーナーで紹介してもらいました。
この後は、サヒメルに戻り室内で標本づくりに挑戦しました。標本には動物のはく製や昆虫や植物の乾燥標本、石や化石などいろいろあります。今回はハルゼミと姫逃池で見つけたヨツボシトンボの抜け殻を使って、昆虫標本作りに挑戦しました。まずは標本を入れる箱に針が刺せるようにウレタンマットを切って貼り、標本に添付する標本データが書かれた標本ラベルを作りました。最後に昆虫針で標本とラベルを刺し、箱に入れて完成させました。みんな丁寧に標本作りを行い、標本がどういうものなのか体験で理解できたと思います。作った標本は今回のお土産になりました。

 

 

15:00~16:00 活動日誌をかこう 
今回の活動した内容を活動日誌にまとめました。今日の活動で使用したもの、体験したことや学んだ内容を文章にまとめ、記録することも大切な探険隊の活動です。初めての人は慣れないと思いますが、毎回がんばりましょう。
最後に次回の活動スケジュールと次回までに考えてくる課題プリントを配り、第1回の活動を終了しました。
第2回の活動はサヒメルバスに乗って野外で活動する予定です。楽しみにしている人も多いようですので、しっかり準備して次回の活動も頑張りましょう。

 

第2回の活動日  6月11日(日)10:00~16:00
集合場所:三瓶自然館レクチャールーム

 

 

 

第5回活動 土の中の小さな生き物観察/1年間の活動発表

概要

日  時 2022年11月6日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、北の原
参 加 者 14名(欠席4名)
活動内容 今年最後の活動です。午前中は土の中の生き物の観察のため、林から土を採取し、室内で土の中にいる生きものを探し、見つけた生きものの種類を調べたり土の中の生き物の役割について学びました。午後からは午前中の活動を活動報告としてまとめた後、1年間の探険隊の活動のまとめとして、印象に残った活動テーマを各自1つ選び新聞形式で作成し、1人ずつ保護者の前で発表しました。最後に探険隊の修了証書を受け取り、全5回の活動を終了しました。

活動報告

10:00~10:20 始まりの会、課題の発表
本日のスケジュールを確認した後、課題であった土の中の生き物の名前を発表してもらいました。モグラやミミズはもちろん、ダンゴムシやナメクジ、さらには土に穴を掘って利用するカワセミやアナグマなどたくさんの生き物の名前を挙げてくれました。土の中にもさまざまな生き物がいることを理解したので、今度は生き物を探しに出かけましょう。

 

 

10:20~11:00 土の中の生きもの観察①
野外に出て森の中の土を採取しました。1人ずつ紙コップ一杯分の土を採取します。森の中は一面落ち葉に覆われていましたが、各自で生き物がたくさんいそうな場所を探して、落ち葉をめくって土を採りました。また生き物を見つけたら、それも捕まえて持ち帰りました。目視ではミミズやゴミムシの仲間、ザトウムシなどを捕まえていました。

 

11:00~12:20 土の中の生きもの観察②
採ってきた土を白いトレイに広げ、各自が土の中に隠れている生きものを探して採集していきました。すぐには見つかりませんが、目を凝らして探すと数ミリほどの小さな生き物がいくつも見つかります。土や落ち葉の間から這い出てくる生きものをみんな集中して探しました。みんなたくさんの生き物を見つけられ、紙コップ1杯分の土の中にも多くの生き物がいることを実感することができたようです。その後は、見つけた生き物を資料を見ながら種類を調べ、顕微鏡で生き物を観察し、特徴や違いを観察しました。ツルグレン装置という土の中の生き物を集める装置についても紹介し、その装置で集めた生き物たちを合わせて顕微鏡で観察しました。
そして、土の中の生き物の多くは分解者としての役割を担っており、落ち葉や死骸、糞などを食べて分解していること、そして人間を含めた多くの生物が地球上で生きていくために、土の中の生き物たちがとても重要な働きをしていることを学びました。

 

12:20~13:00 昼食休けい

13:00~13:30 活動日誌をかこう
午前中の活動を活動日誌にまとめました。元々土の中の生き物のイメージはミミズなどあまり多くはないかと思っていたけど、多くの生き物が暮らしていること、初めて見る生きものがいたことなどの感想がありました。今回は見つけられなかった生き物もいたので、ぜひまた観察してみましょう。

 

 

13:30~15:00 探検隊新聞をつくろう
ここからは、今年度の活動のまとめとして探検隊新聞を作ります。まず、それぞれが1年間の活動で印象に残った活動内容を1つ選び、その活動の概要や体験したこと、感じたこと、そして全体の活動を終えての感想を3枚のワークシートにまとめました。ワークシートを完成させた後、書いた内容を、1人1枚A3の用紙に新聞の形式でタイトルや見出し、活動内容にイラストを加えて清書して完成させました。なかなか文章が書けず苦労する人もいましたが、1時間半かけて新聞づくりに取り組みました。
完成した人からボードに掲示して、発表の準備ができました。

 

15:00~15:40 探検隊新聞発表
保護者や家族の皆様にお集まりいただき、今年度の活動報告を1人1人行いました。発表内容に各自が選んだテーマは、三瓶山の生きもの調べ、恐竜展の見学、観測衛星ひのでの模型作り、三瓶演習林での活動、土の中の生きもの調べとなり、活動したこと、学んだことや感想を自分たちの言葉でまとめて発表しました。発表前はみんな緊張した様子でしたが一生懸命発表を行い、初めて体験する活動も多く興味が広がったという感想もありました。

 

15:40~16:00 修了証書授与、今年度の活動終了
これで今年度のサヒメル科学探険隊の活動、全5回はすべて終了しました。最後に修了証書の授与を行い、皆木隊長から1人1人に修了証書を手渡しました。隊員の皆さん、1年間お疲れさまでした。
サヒメル科学探検隊での活動を通じて、みんなが自然や科学にこれまで以上に興味もち、今後も身の回りの出来事や自然科学の不思議を見つけて、自分で調べたり関心をもってもらえる嬉しいです。
また三瓶自然館サヒメルにも遊びに来てください。お待ちしています。

第4回活動 大学の研究者と一緒に活動!測って実感!樹木の大きさ

概要

日  時 2022年10月23日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、島根大学三瓶演習林
参 加 者 16名(欠席2名)
活動内容 最初にサヒメルに集合し、木を測るという今回のテーマとスケジュールを確認した後、バスで島根大学の三瓶演習林へ移動しました。演習林では島根大学の先生の指導の下、午前中は樹木の直径を測る方法、午後は樹木の高さを測る方法についてそれぞれ学び、実際に野外に生えた樹木の測定に挑戦しました。直接測定が難しい大きな立木でも、道具や計算を使って測定ができることを学ぶことができました。

活動報告

10:00~10:20 始まりの会、三瓶演習林へ移動
三瓶自然館に集合し、今日のスケジュールを説明しました。今回は木の測定をテーマに夕方まで、同じ三瓶山にある島根大学の三瓶演習林を会場に活動を予定しています。今回は4班に分かれて野外での活動に加え、測定に必要な計算方法も学ぶ予定です。準備をした後、サヒメルのバスに乗り込み三瓶演習林へ移動しました。

 

10:30~12:00 実習1「樹木を測定してみよう①」
三瓶演習林では、島根大学の2名の先生(山下先生、葛西先生)に指導頂きました。午前中は木の太さ(直径)を測る方法について実習を行いました。最初に円柱状のモノの直径の測り方について、大きさの異なる3つ円筒形(単3乾電池、空き缶、サンプル瓶)のをメジャーやノギス、定規を使って挑戦しました。直接直径を測ろうとする班や、円周を測ってから円周率で割って、直径を計算で求める班などありました。生えている木では、そのまま直径を測ることが難しいため、計算で産出したり、直径巻尺や大型ノギスを使って測定する方法を学び、実際に野外に生えている木で測定を実践しました。
生きた樹木の円周(幹回り)を測る際は、測る位置(高さ)を決めて測るなど、測る際のルールについても学びました。

 

12:00~12:45 昼食休けい

12:45~15:00 実習2「樹木を測定してみよう②」
午後からは木の高さを測るための実習です。まずは実習室で、木の高さを測る方法について発表してもらいました。木を切り倒して測る、飛行機やドローンを使って測定するなど直接木を測る方法と、木までの距離と角度を利用して計算で導くという2つのパターンの案がありました。山では直接、樹高を測定することは難しいため木までの距離と見上げた角度の関係を利用して高さが求められることを学びました。小学校では学習しないタンジェントを使って高さが求められることを教わり、角度計を自作しました。
その後、野外に出て実際に樹高を計算で求めてみました。合わせてバーテックスやブルーメライス測高器という調査で使用する樹高測定器を使っての測定体験することができました。

 

15:00~15:40 まとめ、活動日誌をかこう
植物の根の役割について、みんなが調べたことを発表し、山下先生から草本と木本の違い、根の役割や菌類との関係について解説を受けました。最後にみんなからの質問で、樹高を測定するのにかかる時間や演習林で研究している内容について質問があり、山下先生に答えて頂きました。そして、今日の活動した内容を日誌にまとめました。

 

 

 

 

 

 

 

15:40~16:00 次回の案内、終了
次回の活動スケジュールと課題について説明した後、バスでサヒメルへ戻り、今回の活動を終了しました。次回の活動は11月6日(日)です。

 

第5回の活動日 11月6日(日)10:00~16:00