サヒメル科学探検隊

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活動報告

第5回活動 ダンゴムシの行動を観察しよう/1年間の活動発表

概要

日  時 2019年11月10日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル
参 加 者 7名(5名欠席)
活動内容 今年度の探険隊最後の活動です。午前中は身近な生きものダンゴムシを使った実験をしました。ダンゴムシがどのように迷路を歩くのか予想した後、実際に迷路を歩かせて、その結果を考察し、歩き方には何か法則があることを実験から確認しました。午後からは、今年度の探険隊の活動の総括として、隊員1人1人が最も印象に残った活動を1つ選び、新聞形式で内容をまとめ保護者の前で発表しました。最後に三瓶自然館の酒井館長から一人ずつ探検隊の修了証書を受け取り、全5回の活動を終了しました。

活動報告

10:00~11:00 活動開始、実験装置をつくろう
第5回の活動開始です。まずは、ダンゴムシを使って実験をするための迷路を作成しました。厚紙を切って、予め決まった迷路の形に厚紙をボンドを貼っていきます。実験に使うものなので、実験結果に影響がでないよう、正確に作成するよう心掛けました。作成した後は、ボンドが乾くまでしばらく置いておきます。

 

11:00~11:30 課題の発表、実験の予想を立てよう
ここでダンゴムシに関する課題の発表です。ダンゴムシは昆虫の仲間ではありません。どこが昆虫とは違うのか調べてきたことを発表してもらいました。昆虫と似ている部分もありますが、脚の数、体のつくりなどいくつか違いがあること、そしてダンゴムシはエビやカニなど水生生物を多く含む甲殻類の仲間になることなど、たくさんの発表がありました。また、ダンゴムシのよく似た近縁のワラジムシとのちがいについても発表してもらい、丸くなれる、歩行が遅い、体が平べったくない、など生態や形態の違いについて確認することができました。
この後、実験する前に実験の仮説をを立てました。実験は入口から曲がり角やT字の交差点を経て4つの出口がある迷路にダンゴムシを歩かせたとき、どの出口に行くのだろうかというものです。結果の予想とその理由を考えてから実験開始です。

11:30~12:30 ダンゴムシの実験
今日は事前課題でみんなの家に周りでダンゴムシを捕まえて持ってくるという課題を出していました。ダンゴムシはここで使います。実験中はダンゴムシを驚かさないよう注意しながら、1人5回以上を目標にダンゴムシを迷路に歩かせて、結果を記録してきました。生きものを使った実験ではよくあることですが、ダンゴムシが止まってしまったり、壁を登りだしてしまったり、スムーズに実験できないこともありましたが、みんな根気よく実験を続け記録を取ることができました。
実験結果では、ダンゴムシはけっしてランダムに歩いているわけではなく、ジグザグに曲がって進む歩き方をしているがわかりました。今回は1パターンの迷路でしたが、いろいろなパターンの迷路を歩かせると、もっと行動の特徴が見えてくるでしょう。

 

12:40~13:10 昼食休けい

 

13:10~40 活動日誌をかこう
午前中の活動を活動日誌にまとめました。ダンゴムシの分類的な特徴や体のつくり、そして実験の結果と感想をそれぞれまとめて日誌に記入しました。身近なダンゴムシにも初めて知ることもあり、もっと実験して試してみたいなどの感想がありました。

 

 

 

13:40~15:00 探検隊新聞をつくろう
ここからは、今年度の活動のまとめとして探検隊新聞を作ります。まず、みんなが各自で1年間の活動で印象に残った、報告したい活動内容を1テーマ選び、その活動の概要や体験したこと、自分でわかったことなどを3枚のワークシートにまとめました。その後ワークシートで書いた内容を、1人1枚A3の用紙に新聞の形式でタイトルや見出し、記事の内容を清書して完成を目指しました。
まとめ方や見出しの付け方に苦労している人もいましたが、全員時間内に活動を紹介する探険隊新聞が完成させることができました。
この後、ボードに新聞を掲示して発表の準備をしました。

15:00~15:20 探検隊新聞発表
ここからは、これまで直接活動を見ることがなかった保護者の方を前にして、今年度の活動の活動の報告を1人1人行いました。発表内容に選んだテーマは北の原での自然観察、モリアオガエルの卵塊調査、演習林での活動、ダンゴムシの観察などさまざまでしたが、活動したこと、学んだことや感想を自分なりにまとめて発表しました。年間で唯一の保護者の前での発表に緊張したようでしたが、1年間で体験したことについて、うまくまとめて自分の言葉で伝えることができました。

 

15:20~16:00 修了証書授与、今年度の活動終了
今年度のサヒメル科学探険隊の活動、全5回はすべて終了しました。最後に修了証書の授与を行い、三瓶自然館の酒井館長から隊員1人1人に修了証書を渡しました。隊員の皆さん、1年間お疲れさまでした。
サヒメル科学探険隊での体験を通じて、みんなが自然や科学にこれまで以上に興味をもち、今後も自然科学の仕組みや不思議に関心をもって、自ら積極的に調べたり確かめてみたりと取り組んでいただけると嬉しいです。
来年度も探険隊の活動を予定しています。これからも疑問に思うことや知りたいことがあれば、いつでも三瓶自然館サヒメルに来てください。スタッフのみんなでお待ちしています。