サヒメル科学探検隊

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活動報告

第5回活動 ハチの巣の構造を調べてみよう!/1年間の活動発表

概要

日  時 2023年11月12日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル
参 加 者 18名(欠席6名)
活動内容 午前中はハチの特徴や巣について、調べてきたことを発表しました。ハチの特徴と巣の役割について学んだ後は、実際に2種類のスズメバチの巣を使って、巣の大きさを計測したり、中の構造がどうなっているのか外側を崩して、内部の構造や種類による巣の構造の違いについて、観察しました。午後からは午前中の活動を日誌にまとめた後、1年間の活動の仕上げとして、4班に分かれこれまで行った活動の中から1つずつ活動テーマを選び、新聞形式にまとめ保護者の前で発表しました。

 

活動報告

10:00~10:30 始まりの会、課題の発表 
本日のスケジュールを確認した後、課題で出していたハチが巣を作る理由とハチの特徴についてみんなに発表してもらいました。巣は繁殖、子育てをする場所であり、外敵や風雨から守るためでもあること、ハチの特徴では、黄色と黒色の縞々、針をもつ、蜜をためる、受粉をさせる、寄生する、巣は六角形など、多くの発表があり、いろいろな特徴をもつ昆虫であることがわかりました。またなぜ六角形の巣の形をしているのかについてもみんなで考え、ハニカム構造であるということを調べてきた隊員もいました。

10:30~12:10 ハチの種類と巣を調べよう
次にハチの巣の観察しました。用意したのはサヒメルで収蔵していた大きなスズメバチの巣。大人でも抱えられないような大きさのキイロスズメバチの巣を見ながら、どこに何個出入り口があるのか想像してもらい、実際に探してみました。複数入口があるのではという意見が多かったですが、大きな巣でも出入り口は小さな穴1つしかないことを確認し、不便そうという意見もありましたが、理由もみんなで考えて発表してもらいました。
次に別に用意したスズメバチの巣2つを使って、巣の内部の構造を観察しました。1つは茂みなどに巣を作るコガタスズメバチの巣、もう1つがキイロスズメバチの巣です。
希望者の中からじゃんけんで代表者2名ずつを選び、それぞれのハチの巣を大きさを測定した後、巣の外壁を崩していき内部の様子を観察しました。どちらの巣にも3枚の巣盤が平行に並び、3層構造になっていることを確認、巣盤の表面には六角形の部屋がたくさん並んでいる様子(ハニカム構造)も観察しました。
また、巣材を詳しく観察するため1人ずつ巣の壁の一部を採取しパウチフィルムで挟んだシートを作りました。

 

 

 

 

 

 

 

12:10~12:50 昼食休けい

12:50~13:20 活動日誌をかこう
午前中の活動を活動日誌にまとめました。活動したことや学んだ内容と感想を記入し、合わせて巣材を挟んだシートを各自ルーペで観察しながらスケッチしました。縞模様をよく見ると、とても小さな木の粒がたくさん敷き詰められてできていることを確認でき、「和紙みたい」と感想を話す隊員もいました。大きな巣も、ハチたちがとても手間をかけて少しずつ作られている様子を実感できたようでした。

 

13:20~15:00 探検隊新聞をつくろう
ここからは、今年度の活動のまとめとして探検隊新聞を作りました。4班に分かれて第1回~第4回までの活動のテーマを1テーマずつ選び、大きな模造紙を使って新聞形式にまとめました。まずは班ごとに、新聞のタイトルや見出しを意見を出し合って決め、その後過去の活動日誌やスケジュール表を見て活動内容を思い出しながら、メンバーで分担して文章で活動や感想をスケッチで活動に関連した物や様子を描き、作成しました。あっという間に時間が過ぎ、最後はギリギリまで時間に追われながらの作成となりましたが、すべての班が完成させることができました。完成後はボードに掲示して、発表の準備をしました。

 

15:00~15:30 活動発表
完成した新聞を使って、今年度の活動発表を行いました。活動内容を活動に参加していない人たちにもわかるよう簡潔に文章にまとめ人前で発表することは、大変で緊張もしますが1班ずつメンバーが前に立ち、隊員の保護者や家族の前で発表しました。発表前の緊張した様子から一転、発表後は安堵と達成感でほっとした様子でした。

 

15:30~16:00 修了証書授与、今年度の活動終了 
これで今年度のサヒメル科学探険隊の5回の活動はすべて終了しました。最後に修了証書の授与を行い、皆木隊長から1人1人に修了証書を手渡しました。隊員の皆さん、1年間お疲れさまでした。
サヒメル科学探検隊で仲間と一緒に活動し学んだり体験したことを通じて、みんなが自然や科学にこれまで以上に興味をもち、身の回りでの出来事や自然科学の不思議を見つけて、自分で調べたり関心をもつようになってくれると嬉しいです。
三瓶自然館サヒメルではこれからもさまざまな企画展やイベントを開催しますので、またぜひ遊びに来てください。お待ちしています。

第4回活動 大学の研究者と一緒に活動!森に降る雨を調べてみよう!

概要

日  時 2023年10月22日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、島根大学三瓶演習林
参 加 者 19名(欠席5名)
活動内容 今回は島根大学の三瓶演習林で活動しました。午前中は、島根大学の先生に水溶液とは何かについて教えて頂いた後、水質を測定する指標であるpHとECについて説明を受けました。その後それぞれの測定器を使って、海水や家庭にある水溶液を測定し、水質の特徴をそれぞれ学びました。午後からは林へ出かけ、いろいろな場所の雨水を5サンプル採取し、部屋に戻ってからそれぞれのpHとECを測定し、針葉樹の樹幹を流れてきた水は、林外の雨水と比べpHが低く、ECが高い特徴があり、さまざまなものが溶けていることなどを知ることができました。

 

活動報告

10:00~10:30 始まりの会、三瓶演習林へ移動
三瓶自然館に集合し、本日のスケジュールと4班編成のメンバーについて説明しました。今回は島根大学の先生が講師となり、三瓶山にある島根大学の三瓶演習林で活動します。忘れ物に注意しながらサヒメルのバスに乗り込み、三瓶演習林へ移動しました。

10:30~12:15 実習1「pHとECについて学び測定方法を体験しよう」
三瓶演習林では、島根大学の2名の先生(山下先生、葛西先生)と大学院生1名に指導頂きました。午前中は室内で、「水溶液の性質を調べよう」というテーマで、まずは水溶液とは何かについて学び、飲み物や海水など身近にある液体が水溶液かどうか、考えました。その後、水溶液の性質を調べる方法としてEC(電気伝導度)とpH(水素イオン指数)について説明を受け、研究用の測定器でECを、試験紙を使って変化から色を見てpHを測定し、さまざまな水溶液のECやpHを比較しました。
ECの結果からは、いずれも透明な液体でも海水は電気伝導度の数値が高く、汽水や淡水では低くなっていること、pHの測定では酸性、中性、アルカリ性のものがあり、酸性のものは酸っぱい、アルカリ性のものは苦い特徴があることなどを知ることができました。午後からは野外で雨水を採取し、pHとECを測定して環境による違いを調べます。

 

12:15~13:00 昼食休けい

 

13:00~15:00 実習2「森の水のpHとECを調べてみよう」
午後からは野外に集合し、先生と一緒に雨水の採取に出かけました。大学演習林では、さまざまな場所で雨水を採取し研究しています。最初に研究用に林外に設置された自動雨水採水器を見学しました。雨を感知すると、自動で雨水を採取できる装置で、先生が水をかけると蓋が開く様子にみんな驚いていました。
今回は林の外と針葉樹のヒノキ林そして広葉樹林に出かけ、林の外の雨水1サンプルと林の中に降った雨水と木の幹を流れてきた雨水をそれぞれ採取しました。室内で測定するため、全部で雨水を5サンプル採取し持ち帰りました。
室内に戻ってから、先生に測定機器の使い方や測定値の見方を教わりながら、班でECとpHをそれぞれ測定しました。
測定した結果、林外で採取した雨水に比べ、林内の雨水の方が酸性であること、特に幹を流れてきた水の酸性度が強く、またECの値も高いことがわかりました。

 

15:00~15:40 まとめ、活動日誌をかこう
演習林では研究のため、複数の地点で雨水や川の水を定期的に測定しており、昨年の測定結果について解説がありました。その結果、スギ林の樹幹琉で特に酸性度が高い傾向があること、また年間で見ると冬季の雨水のECの値が高く、雨水でも降る場所や季節によってその性質に大きな違いが出ることがわかりました。こうした水質の変化は、森林の種類や人間活動による工場の排煙や自動車の排気ガス、そして気候や季節風などさまざまな要因で起こっていることなどを教えて頂きました。見た目だけではわからない、水質の違いを調べることで、いろいろなことがわかることを知り、大学での研究の一端を知ることができました。
その後、今日の活動を活動日誌にまとめ、感想を発表しました。

 

 

 

 

 

 

 

15:40~16:00 次回の案内、終了
次回の活動スケジュールと課題について説明した後、バスでサヒメルへ戻り、今回の活動を終了しました。次回は11月12日(日)、今年最後の活動になります。

 

第5回の活動日 11月12日(日)10:00~16:00

 

第3回活動 三瓶山の自然を調べよう/地球冷却微生物を探そう!

概要

日  時 2023年9月3日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、北の原
参 加 者 21名 欠席3名
活動内容 午前中は、現在サヒメルで開催中の企画展「ときめく鉱物展」を3つの班に分かれワークシートを使って見学しました。その後、地球温暖化について、その問題や温暖化を防ぐにはどうしたらよいのか、発表してもらいました。二酸化炭素や一酸化二窒素など温暖化に大きく関わる物質が増加している現状を知り、温暖化問題について理解を深めた後、午後からは野外に出て、全国で実施されている地球冷却微生物を探せの市民プロジェクトに参加、班ごとに土を採取し容器に入れ、実験器具を使って決められた手法に沿って複数回気体を採取し、試料を集めました。その後サヒメルに戻り今日の探険隊の活動を活動日誌にまとめました。

 

活動報告

10:00~10:10 始まりの会、スケジュールの確認
第3回サヒメル科学探険隊の始まりです。今日の活動予定について、一部変更があることを伝え、スケジュールを確認をしました。3つの班に分かれ、午前中は主にサヒメルで活動し、午後からは地球温暖化防止に有効な微生物を探すための野外での実験と自然観察を行います。班長3名を立候補で決めて、活動を開始しました。

 

10:10~11:00 「企画展で鉱物を学ぼう」
現在、サヒメルで開催中の夏の企画展「ときめく鉱物展」をワークシートを解きながら、見学しました。鉱物について、地球上のどこでできるのか、島根県ではなぜ多くの鉱物が産出するのかなどの問いに、展示を見ながら答えを探し、記入していきました。
少し難しい問いも、班のメンバーで協力しながら展示をしっかりと見てヒントや答えを探し解答した後、レクチャールームに戻り答え合わせをしました。

 

11:00~12:15 「地球冷却微生物の探し方」
次に前回からの課題の発表をしてもらいました。課題の問いは、地球温暖化が起きるとどんな問題が起きるのか、温暖化を防ぐにはどうすれよいのか、の2つです。温暖化が進むと、北極や南極の氷が溶けて、海水面が上昇する、大雨など異常気象が起こりやすくなる、などの意見があり、温暖化を防ぐためには石油の消費を減らす、LED化などの省エネ、公共交通の利用、植物をたくさん植えるなどの発表がありました。みんな地球温暖化の問題についてはよく学んでいるようです。地球温暖化は人間の経済活動により生じていること、そして二酸化炭素の増加もよく知られた要因の1つですが、他にも温暖化係数の高い物質の増加が問題となっていることを紹介しました。
今回は温暖化係数が二酸化炭素の約300倍あるとされる、一酸化二窒素を分解する微生物が土壌にいないか、東北大学の研究者たちが主体となって市民参加型で調査を実施している「地球冷却微生物を探せプロジェクト」の活動にサヒメル科学探険隊も参加します。その目的や調査内容を学んだ後、野外に出かけ、実際に隊長と班長で調査を実演し、みんなで調査手順を学習しました。そして土の採取する場所を班ごとに決め、午後からの調査に備えました。

 

12:15~13:00 昼食休けい

 

13:00~15:00 「地球冷却微生物を探そう/三瓶山の自然をみんなで調べよう」
午後からは班に分かれて地球冷却微生物を探す調査を行いました。土を採取し瓶に入れた後、野外の空気と瓶の中の空気を採取して別々の小瓶に注入し、時間と気温、湿度を記録用紙に記入します。気体採取は土を採取してから0分後、30分後、120分後の3回行いました。また土の様子や匂いも観察し合わせて記録しました。調査は数人ずつで協力して行い、注射針など取り扱いに注意が必要な道具も使いながら、決まった方法に沿って調査を行いました。
調査の合間に北の原で自然観察を行い、草花やカナヘビ、バッタやマルハナバチの仲間、ツマグロヒョウモンの蛹、コスズメの幼虫、セミの抜け殻、姫逃池の周りではツマグロヒョウモンやギンヤンマ、イナゴを見つけていました。

 

15:00~15:40 活動日誌をかこう
サヒメルへ戻り、今日の活動内容を活動日誌にまとめました。冷却微生物の調査の3回目が15:30からだったため、まとめの途中で再度野外へ出て気体を採取しデータを記録しました。何度も調査を行ったため、慌ただしい時間帯もありましたが、予定通り活動を行うことができました。採取した試料は東北大学へ送り、後日分析結果が送られてくる予定です。また将来、全国で行われた調査結果を元にその成果が学術論文として取りまとめられ、発表される予定ですので、そちらも楽しみにしましょう。

 

次回の活動は10月22日(日)です。三瓶山にある島根大学の演習林に出かけ、島根大学の先生たちと一緒に活動を行う予定です。

第4回の活動日 10月22日(日)10:00~16:00
集合場所:三瓶自然館レクチャールーム

第2回活動 多伎の海岸で水晶を探そう!

概要

日  時 2023年6月11日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、出雲市多伎町小田海岸
参 加 者 22名 欠席2名
活動内容 今回は石をテーマに活動しました。午前中、まずは身の回りで使われている石にはどんなものがあるのか隊員から発表してもらいました。そして、石は大きく分けて鉱物と岩石に分類できること、地球上のすべての物が石が元になってできてきたことなどを学びました。午後からは出雲市多伎町の海岸に出かけ、水晶やメノウの入っている石を各自で探しました。他にも変わった色や形の石、貝の化石が入った石などを見つけ採集し、特徴などを学びました。その後サヒメルに戻り今日の探険隊の活動を活動日誌にまとめ、感想を発表しました。

 

活動報告

10:00~10:20 始まりの会、スケジュールの確認
第2回サヒメル科学探険隊の始まりです。最初に前回欠席だった隊員1名に隊員証を渡した後、今日の活動予定についてスケジュール表を見ながら確認をしました。午前中はサヒメルで活動し、午後からはバスに乗って移動します。特に午後は海岸で岩石の観察や採集を行うため、持ち物と安全に活動するための注意事項について説明を受けました。

 

 

 

10:20~11:20 活動「石って何だろう?」
今回はサヒメルで地学を専門にしている職員の中村さんを講師に迎えての活動です。まずは課題で予め調べてきた身近な石について、みんなに発表してもらいました。宝石や磁石、石垣や砥石などから、石臼やコンクリート、瓦などさまざまな石の発表があり、多くの石を利用して人が生活していることを理解することができました。
中村さんからは、石は大きく分けて岩石と鉱物に分類することができるとの紹介があり、その違いをお好み焼きや砂鉄を例にわかりやすく説明してくれました。そして午後から探しに出かける予定の水晶は二酸化ケイ素からできていること、地表の70%はその二酸化ケイ素が含まれており、地球表面を構成する主成分となっていることなどを学びました。また空気や水など、地球上のあらゆるものが岩石が起源となっていることを教わりました。

 

 

11:20~12:05 昼食休けい

 

12:05~15:10 実習「海岸で水晶を探そう」
午後からはバズに乗って出雲市多伎町の海岸まで移動し、実習を行いました。訪れた海岸は、たくさんの転石に覆われた礫浜です。全員長靴を履いて海岸へ降り、足元に注意しながら石を1つ1つ拾い上げ、小さな水晶が入っていないか探しました。いろいろな石がある中から、石の色や形の違いから、水晶が入っていそうな石の見当がつくようになり、各自が見つけた水晶入りの石を拾っていきました。他にも貝の化石の入った石や個人的に気に入った色や形の石も拾っていきました。100年ほど前の瓦の一部を見つけ、採集している人もいました。中村さんから、この海岸で見られる石について解説があり、1,000万年ほど前の地層から産出したものであること、水晶が入っている石と化石入りの石は別々の場所でできたものがこの海岸に集まっていることなどを教わりました。
途中から日差しが強くなり、暑い中での活動となりましたが途中休憩しながら無事に最後まで活動しました。

 

 

15:10~16:00 活動日誌をかこう
サヒメルへ戻り、各自で今日の活動内容をまとめ、活動日誌に記入しました。多くの隊員が採集した石の特徴をスケッチしていました。午前中は雨が降る時間帯もありましたが、午後からは晴れ間もでて、予定通り野外活動もすることができました。感想では、自分で見つけることができたことが嬉しかった、海岸でいろいろな発見があったこと、見つけた石を友達にも自慢したいなどの発表がありました。また興味があれば、今度はご家族と探しに行ってみましょう。

 

次回の活動は9月3日(日)です。サヒメルで開催中の鉱物展に関連した活動と野外に出かけ、三瓶の生物や地球冷却微生物を探す活動を行う予定です。

第3回の活動日 9月3日(日)10:00~16:00
集合場所:三瓶自然館レクチャールーム

第1回活動 国立公園を知ろう!/学芸員の仕事体験

概要

日  時 2023年5月21日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、北の原
参 加 者 23名(欠席1名)
活動内容 第1回目サヒメル科学探険隊の活動。サヒメル科学探険隊の活動目的を紹介した後、参加者全員に隊員証を渡して活動を開始しました。午前中は3つの班に分かれて館内でワークシートを使って展示を見学、その後国立公園である三瓶山についてその範囲や野外で注意が必要な植物について学びました。午後からは姫逃池で咲いているカキツバタの開花数調査と昆虫標本作りに挑戦し、博物館で働く学芸員の仕事を体験しながら、その目的や方法について学びました。最後に今回の探険隊の活動を活動日誌にまとめ、終了しました。

 

活動報告

10:00~10:30 始まりの会 
皆木隊長と松村副隊長、そして今日の活動をお手伝いして頂く松原さんのあいさつの後、サヒメル科学探険隊の活動目的などを紹介しました。そしてサヒメル科学探険隊の隊員証を1人1人に渡し、隊員みんなが1人ずつ自己紹介をしました。今回の参加者は24名、みんな県内のいろいろな地域から集まった自然や科学が好きな子供たちばかりです。
探検隊の活動では知らないこと、難しいと思うことにも挑戦しますが、みんなで一緒にがんばりましょう。

 

10:40~11:10 サヒメルの館内見学
最初の活動は3班に分かれて各班に1人ずつリーダーを決め、班ごとに館内の展示を見ながらワークシートを解きました。ワークシートの問題は、展示をよく読んでみないとわからないものばかり。1人で解くには難しい問題ですが、制限時間ギリギリまで班のみんなで答えを探し協力して答えやヒントを探し、問題を解いていきました。初めて参加する隊員のみんなも、リーダーや他の隊員たちと一緒に活動することができました。

 

 

11:10~12:10 国立公園を知ろう 
次は国立公園に指定されている三瓶山について、展示室にある立体模型で三瓶山の形と国立公園では自然が守られるためのルールがあること、国立公園の範囲について学びました。その後は外に出て、野外で注意が必要な危ない植物について、実際に見て特徴や見分け方、どんなことに注意すればよいかについて学びました。またカキツバタが咲く姫逃池の様子やハルゼミの合唱を観察しました。

 

 

12:10~12:55 昼食休けい

 

12:55~15:00 学芸員の仕事を体験しよう
午後からは今回のメインの活動である学芸員の仕事体験です。博物館には調査研究や展示、標本の採集などさまざまな活動があります。まずは午前中も出かけた姫逃池にて、開花のピークを迎えたカキツバタの開花数を調べます。カキツバタは多くの市民が訪れる場所になっており、開花状況を博物館でもお知らせしています。今回は、3つの班それぞれでみんなに開花数をカウントしてもらいました。小一時間ほどかけて、みんなで交代しながら池を1周し、約3,000個の花が咲いていることがわかりました。そろそろ産卵時期に入るモリアオガエルの卵塊も探しましたが、まだのようで見つかりませんでした。調査結果は、博物館新館4階にある自然情報コーナーで紹介してもらいました。
この後は、サヒメルに戻り室内で標本づくりに挑戦しました。標本には動物のはく製や昆虫や植物の乾燥標本、石や化石などいろいろあります。今回はハルゼミと姫逃池で見つけたヨツボシトンボの抜け殻を使って、昆虫標本作りに挑戦しました。まずは標本を入れる箱に針が刺せるようにウレタンマットを切って貼り、標本に添付する標本データが書かれた標本ラベルを作りました。最後に昆虫針で標本とラベルを刺し、箱に入れて完成させました。みんな丁寧に標本作りを行い、標本がどういうものなのか体験で理解できたと思います。作った標本は今回のお土産になりました。

 

 

15:00~16:00 活動日誌をかこう 
今回の活動した内容を活動日誌にまとめました。今日の活動で使用したもの、体験したことや学んだ内容を文章にまとめ、記録することも大切な探険隊の活動です。初めての人は慣れないと思いますが、毎回がんばりましょう。
最後に次回の活動スケジュールと次回までに考えてくる課題プリントを配り、第1回の活動を終了しました。
第2回の活動はサヒメルバスに乗って野外で活動する予定です。楽しみにしている人も多いようですので、しっかり準備して次回の活動も頑張りましょう。

 

第2回の活動日  6月11日(日)10:00~16:00
集合場所:三瓶自然館レクチャールーム