サヒメル科学探検隊

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活動報告

第4回活動 行って学ぼう 火力発電所見学

概要

日  時 2020年11月15日(日) 10:00~16:00
活動場所 三隅火力発電所(浜田市)
参 加 者 9名
活動内容 今年度最後のサヒメル科学探検隊の活動。浜田市にある三隅火力発電所の見学です。道の駅ロード銀山に集合し、サヒメルバスに乗って発電所まで移動しました。新型コロナ感染症対策のため、発電所内部の見学はできませんでしたが、発電所施設の外観からも国内最大規模とされる発電所のスケールの大きさを実感できました。その後隣接するふれあいホールの展示棟を見学し、施設の概要や発電所の歴史、発電の仕組みや環境への配慮について学ぶことができました。

 

活動報告

10:00 道の駅ロード銀山集合 サヒメルバス乗車
今回のサヒメル科学探険隊の活動は浜田市にある三隅火力発電所。大田市からは少し遠方になるため、隊員の集合場所はサヒメルではなく大田市内の道の駅ロード銀山です。出発時間までに全員集合したので、みんなサヒメルバスへ乗り込み出発しました。
バスの中では今回が初めて参加となる隊員の紹介や、道中で車窓から見える風力発電施設や名勝などを隊長から解説を受けながら移動しました。途中休憩を取りながら、約2時間バスで移動しました。

 

12:00 三隅火力発電所到着 
予定通り、12時に三隅火力発電所へ到着しました。まずみんなの目に飛び込んできたのは、大型クレーンの立ち並ぶ、現在建設中の2号機の発電所施設です。高さ60mほどもある燃料の石炭を保管するサイロも巨大で、国内最大級とされる火力発電所施設の大きさにみんなびっくりしているようでした。

 

12:15~13:00 昼食休けい
天気もよかったので、駐車場横の広場で昼食を取りました。昼食後は自然に観察会となり、みんなで樹木や生垣の周りで生き物を探して観察しました。折れて落ちていた枯れ枝に開いた穴の中にいるキムネクマバチを見つけた隊員もいました。

 

13:00~13:50 三隅火力発電所の見学 
みんなで三隅火力発電所に隣接したふれあいホールへ入館し、建物内から外からよく見えなかった発電所の1号機の様子を見て。発電所施設の設備について学びました。その後、館内の展示室を見学し、発電所建設までの流れや発電の仕組み、電気の特徴や燃料となる石炭の種類や特徴、運搬方法、環境への配慮について広く学ぶことができました。2号機は2022年11月に営業運転が開始されるそうです。

 

 

13:50 修了証書授与
ふれあいホールを出て、今年度のサヒメル科学探険隊の活動が終了しました。特に6年生は、今回が最後の活動です。6年生の皆さんと今年度全ての活動に参加した隊員に1人ずつ修了証書を渡して、全員で集合写真を撮影した後、活動を終了しました。

 

14:10 三隅火力発電所出発 
サヒメルバスに乗り込み、また2時間ほどかけて、大田市の道の駅ロード銀山まで移動しました。バスの中では、地理や生物、科学についてみんなでクイズを出して楽しみながら帰りました。

 

16:00 道の駅ロード銀山到着 解散
無事に大田市に戻り、道の駅で保護者のお迎えを受け解散しました。保護者の皆様も1年間、サヒメル科学探険隊の活動にご協力いただきありがとうございました。

第3回活動 森も呼吸する!?二酸化炭素を調べよう!

概要

日  時 2020年10月25日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、島根大学三瓶演習林
参 加 者 7名
活動内容 最初に参加者全員が自己紹介をした後、バスで島根大学三瓶演習林へ移動しました。午前中は、目には見えない二酸化炭素が植物の生長に関わっていて、人とのかかわりが深いことを学びました。また森は二酸化炭素を吸っているのか、出しているのかを調べるというミッションの元、二酸化炭素を測定する装置の使い方を班ごとに学びました。午後からは森へ出かけ、測定器を使って森の中の木の葉や幹、地表で二酸化炭素の濃度を測定しました。測定後に結果をまとめ、葉っぱでは二酸化炭素濃度は低くなり吸っていることを確認し、逆に地面では二酸化炭素の濃度が高くなったことから、土の中にいる生きものたちが二酸化炭素を出していることを学ぶことができました。

 

活動報告

10:00~10:30 始まりの会、三瓶演習林へ移動
今回が初めて参加の隊員もいたため、最初に全員がそれぞれ自己紹介をしました。その後、今日のスケジュールを説明し、同じ三瓶山にある島根大学三瓶演習林へ移動するため、サヒメルのバスに乗り込みました。
森の中での活動も予定しているため、みんな野外で活動できる服装と長靴を持って移動です。

 

10:50~12:00 実習1「二酸化炭素濃度の測り方」
三瓶演習林では、島根大学の3名の先生方(山下先生、橋本先生、葛西先生)に指導を受けました。まずは演習林の庁舎内で、橋本先生から、植物の生長や実をつけたりするためには、光や水だけでなく二酸化炭素も必要なこと、そして人もお米や野菜、果物を食べることで、エネルギーを得て二酸化炭素を利用していることを学びました。

その後、濃度についてのイメージをペットボトルや色水を使ってわかりやすく教えていただき、濃度を表すppmという単位を学びました。1ppmは100万分の1=0.000001を示すため、空気中の二酸化炭素は0.04%=濃度は400ppmと表記できます。
ここで、今回の活動のミッションは、森林は二酸化炭素を吸っているのか出しているのか?を調べようということで科学的に調査する方法について説明があり、2班に分かれて二酸化炭素を測定する装置の使い方、測定値の見方を教わり、午後からの活動に備え自分たちで測定できるよう練習しました。

 

12:00~12:45 昼食休けい

12:45~14:40 実習2「森の中で二酸化炭素を出すのはだれだ?」
午後からは野外での活動しました。みんなヘルメットを被り、測定装置をもって実験するスギ林まで歩いて移動しました。林に着いたら、班に分かれてスギの葉、幹、地面の3つの環境を各2か所ずつ計6か所の二酸化炭素濃度の変化を測定し、記録していきました。
1時間ほどかけて測定を終えた後、庁舎に戻り測定したデータを記録用紙にまとめました。
調査結果からはスギの葉は二酸化炭素が減少したことから吸っている、地面は二酸化炭素が増えたことから出していることがわかり、幹ではあまり変化がありませんでした。

この結果からわかることについて、山下先生から解説していただきました。森では光を受けて葉っぱでは二酸化炭素を吸収していること、逆に森の地面、地中ではさまざまな地中に暮らす生物が呼吸することで、二酸化炭素を出していることを学びました。また昼と夜、季節や天気によっても結果が変わることから、森全体で二酸化炭素がどんな風に変化しているかは、もっと調べないとわからないそうです。

 

15:00~15:45 活動日誌をかこう
今日の活動した内容を日誌にまとめました。初めて知った二酸化炭素の循環や濃度を表す単位のことなどを詳しく書いたり、観測装置や観測している様子をスケッチしている人もいました。感想や質問から、見えない二酸化炭素を測定したり、生物とのかかわりを学ぶことができて、森の働きや生物との関連を実感できたようでした。

 

15:45~16:00 サヒメルへ移動、終了
お土産に大きなトチノキの葉や木の実、スギの輪切りなどを頂いて、島根大学の先生たちに見送られ、バスでサヒメルで戻りました。天気もよく無事に野外での活動も終えることができました。

 

 

 

 

次回の活動は11月15日(日)です。次回が今年最後の活動になります。集合場所、活動場所ともにサヒメルではありませんのでご注意ください。

第4回の活動日 11月15日(日)10:00~16:00

第2回活動 樹液に集まる生き物観察/ゾウの企画展で学ぼう

概要

日  時 2020年9月6日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、北の原
参 加 者 7名
活動内容 第1回の活動が荒天で中止となったため、今回が最初のサヒメル科学探険隊の活動。最初にサヒメル科学探険隊の活動の紹介と参加者全員に隊員証を渡して活動開始。午前中は、樹液に集まる昆虫について、展示標本を観察したり野外に出てこの時期に見られる昆虫たちを観察しました。午後からは夏の企画展「ゾウ」展の見学をし、ワークシートを見ながら、日本で滅んでしまった昔のゾウたちについて化石や展示物を見て学びました。最後に今日の探険隊の活動を活動日誌にまとめ、感想を発表しました。

活動報告

10:00~10:30 始まりの会
皆木隊長と松村副隊長のあいさつの後、サヒメル科学探険隊の探険隊の活動目的などを話しました。そしてサヒメル科学探険隊の隊員証を1人1人に手渡し、、隊員みんなが1人ずつ自己紹介をしました。住んでいる場所はちがいますが、昨年から続けて参加する子も初めて参加する子もみんな自然や科学が大好きな子どもたちです。一緒にがんばりましょう。

 

 

10:30~12:10 樹液トラップをつくろう
大きな台風が接近していたため、みんなでトラップを作成することは止めて、まずは館内での活動です。樹液に来る昆虫について、みんなが知っている昆虫を挙げてもらいました。多くの昆虫が樹液を利用することを学んだ後、サヒメルの館内にある展示で樹液に集まる昆虫の種類とその強さについて考えて、ワークシートに記入しました。その後野外に出て、樹液の出ている木の観察と隊長が作った樹液トラップを設置しました。樹液に来ている昆虫は少なかったですが、虫の好きな隊員が多く、樹液に関係なくいろんな昆虫を見つけて観察することができました。

 

 

12:10~13:00 昼食休けい
昼食後に時間があったので、難問のクワガタムシクイズをしました。途中までしかできませんでしたが、図鑑使って解答をさがしたりして、とても盛り上がりました。

 

13:00~14:00 トラップの観察と昆虫観察
午後からは野外での活動です。トラップにはアリがたくさん集まっていました。樹液の出ていた木の地面を探すと、夜に集まってきていたと思われる昆虫の頭部や翅の一部などの死骸をたくさん見つけることができました。昼間に見ることはできませんでしたが、夜にはいろいろな種類の昆虫が集まっていたことをうかがわせる証拠になります。死骸の種類はミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、アカアシクワガタ、コクワガタ、オオゾウムシなどでした。台風の接近のため、すぐに天気が悪くなるかと思いましたが昼過ぎまでは天気がもったため、野外の活動も無事できました。

 

14:00~15:00 ゾウの企画展見学と探検隊ワークシート
サヒメルで開催している夏の企画展「ゾウ」について、ワークシートを解きながら見学しました。かつては日本に、そして島根にも生息していたゾウの化石を見ながら、絶滅したナウマンゾウやマンモスについて学びました。難しい設問もあったと思いますが化石からわかったこと、まだわかっていなことについて、知識を深めることができたでしょうか?

 

15:00~16:00 活動日誌をかこう
今日1日に活動した内容を活動日誌に記入しました。体験したことや学んだ内容を文章にまとめ、記録することも大切な探険隊の活動です。また活動した内容で印象に残ったことを感想を記入し、発表してもらいました。初めて会う隊員たちとの活動はいかがでしたでしょうか?今まで以上に自然に関心をもつきっかけとなれば幸いです。

 

 

次回の活動は10月25日(日)です。今回に続いて、野外での調査を予定しています。環境を測定する特殊な機器も使う予定ですので、楽しみにしていてください。

第5回活動 ダンゴムシの行動を観察しよう/1年間の活動発表

概要

日  時 2019年11月10日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル
参 加 者 7名(5名欠席)
活動内容 今年度の探険隊最後の活動です。午前中は身近な生きものダンゴムシを使った実験をしました。ダンゴムシがどのように迷路を歩くのか予想した後、実際に迷路を歩かせて、その結果を考察し、歩き方には何か法則があることを実験から確認しました。午後からは、今年度の探険隊の活動の総括として、隊員1人1人が最も印象に残った活動を1つ選び、新聞形式で内容をまとめ保護者の前で発表しました。最後に三瓶自然館の酒井館長から一人ずつ探検隊の修了証書を受け取り、全5回の活動を終了しました。

活動報告

10:00~11:00 活動開始、実験装置をつくろう
第5回の活動開始です。まずは、ダンゴムシを使って実験をするための迷路を作成しました。厚紙を切って、予め決まった迷路の形に厚紙をボンドを貼っていきます。実験に使うものなので、実験結果に影響がでないよう、正確に作成するよう心掛けました。作成した後は、ボンドが乾くまでしばらく置いておきます。

 

11:00~11:30 課題の発表、実験の予想を立てよう
ここでダンゴムシに関する課題の発表です。ダンゴムシは昆虫の仲間ではありません。どこが昆虫とは違うのか調べてきたことを発表してもらいました。昆虫と似ている部分もありますが、脚の数、体のつくりなどいくつか違いがあること、そしてダンゴムシはエビやカニなど水生生物を多く含む甲殻類の仲間になることなど、たくさんの発表がありました。また、ダンゴムシのよく似た近縁のワラジムシとのちがいについても発表してもらい、丸くなれる、歩行が遅い、体が平べったくない、など生態や形態の違いについて確認することができました。
この後、実験する前に実験の仮説をを立てました。実験は入口から曲がり角やT字の交差点を経て4つの出口がある迷路にダンゴムシを歩かせたとき、どの出口に行くのだろうかというものです。結果の予想とその理由を考えてから実験開始です。

11:30~12:30 ダンゴムシの実験
今日は事前課題でみんなの家に周りでダンゴムシを捕まえて持ってくるという課題を出していました。ダンゴムシはここで使います。実験中はダンゴムシを驚かさないよう注意しながら、1人5回以上を目標にダンゴムシを迷路に歩かせて、結果を記録してきました。生きものを使った実験ではよくあることですが、ダンゴムシが止まってしまったり、壁を登りだしてしまったり、スムーズに実験できないこともありましたが、みんな根気よく実験を続け記録を取ることができました。
実験結果では、ダンゴムシはけっしてランダムに歩いているわけではなく、ジグザグに曲がって進む歩き方をしているがわかりました。今回は1パターンの迷路でしたが、いろいろなパターンの迷路を歩かせると、もっと行動の特徴が見えてくるでしょう。

 

12:40~13:10 昼食休けい

 

13:10~40 活動日誌をかこう
午前中の活動を活動日誌にまとめました。ダンゴムシの分類的な特徴や体のつくり、そして実験の結果と感想をそれぞれまとめて日誌に記入しました。身近なダンゴムシにも初めて知ることもあり、もっと実験して試してみたいなどの感想がありました。

 

 

 

13:40~15:00 探検隊新聞をつくろう
ここからは、今年度の活動のまとめとして探検隊新聞を作ります。まず、みんなが各自で1年間の活動で印象に残った、報告したい活動内容を1テーマ選び、その活動の概要や体験したこと、自分でわかったことなどを3枚のワークシートにまとめました。その後ワークシートで書いた内容を、1人1枚A3の用紙に新聞の形式でタイトルや見出し、記事の内容を清書して完成を目指しました。
まとめ方や見出しの付け方に苦労している人もいましたが、全員時間内に活動を紹介する探険隊新聞が完成させることができました。
この後、ボードに新聞を掲示して発表の準備をしました。

15:00~15:20 探検隊新聞発表
ここからは、これまで直接活動を見ることがなかった保護者の方を前にして、今年度の活動の活動の報告を1人1人行いました。発表内容に選んだテーマは北の原での自然観察、モリアオガエルの卵塊調査、演習林での活動、ダンゴムシの観察などさまざまでしたが、活動したこと、学んだことや感想を自分なりにまとめて発表しました。年間で唯一の保護者の前での発表に緊張したようでしたが、1年間で体験したことについて、うまくまとめて自分の言葉で伝えることができました。

 

15:20~16:00 修了証書授与、今年度の活動終了
今年度のサヒメル科学探険隊の活動、全5回はすべて終了しました。最後に修了証書の授与を行い、三瓶自然館の酒井館長から隊員1人1人に修了証書を渡しました。隊員の皆さん、1年間お疲れさまでした。
サヒメル科学探険隊での体験を通じて、みんなが自然や科学にこれまで以上に興味をもち、今後も自然科学の仕組みや不思議に関心をもって、自ら積極的に調べたり確かめてみたりと取り組んでいただけると嬉しいです。
来年度も探険隊の活動を予定しています。これからも疑問に思うことや知りたいことがあれば、いつでも三瓶自然館サヒメルに来てください。スタッフのみんなでお待ちしています。