サヒメル科学探検隊

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活動報告

第4回活動 樹木はどんなふうに大きくなった?大学の研究者と一緒に活動しよう

概要

日  時 2019年10月27日(日) 10:00~16:00
活動場所 島根大学演習林
参 加 者 9名(3名欠席)
活動内容 第4回の活動は島根大学の先生と一緒に野外で活動しました。サヒメルに集合した後、島根大学の三瓶演習林へバスで移動、大学の先生の指導を受けながら、午前中は演習林の中にあるスギの木をみんなで協力して伐採する作業を行い、午後は1mごとに切り出したスギの輪切りの半径を年輪ごとに測定し、木の成長のしかたを学びました。最後に先生からスギの特性、利用や用途、役割について説明や質問に回答いただきながらまとめをして活動を終了しました。

活動報告

10:00~12:00 実習1 スギの木を伐ってみよう
今回はサヒメルに集合しスケジュールを確認した後、すぐに野外の活動に入れるように準備し、バスに乗って島根大学三瓶演習林へ移動しました。演習林では、島根大学の山下先生と尾崎先生に今日の活動について説明いただき、さっそくヘルメットと軍手を身につけて作業を行うスギ林に入りました。
スギの立ち木を伐採するため、ノコギリの特徴と使い方について聞いた後、みんなでスギの伐採に取り組みました。最初に受け口という斜めに切り込みを入れる作業にみんな四苦八苦しながら、交替でノコギリをひき1時間ほどかけて1本切り倒すことができました。
切り倒した木の長さを測定すると13,1mありました。みんなで全ての枝を切り落とし、さらに胸高1,3mを基準とし、1mごと切り分けてる作業をみんなで手分けしてノコギリで切っていきました。特に太い部分は苦労しましたが、みんなで頑張って1mごとの丸太にすることができました。計測用の輪切りの作成は尾崎先生がチェーンソーを使い、切り出してくれました。みんなはチェーンソーのノコギリとは違う刃の形状、そして切るスピードと飛び散る木屑の多さに驚いているようでした。

 

12:45~13:00 昼食休けい

13:00~15:10 実習2 年輪を調べてみよう
昼食後、木の成長の仕方を調べるため、立ち木から切り出した輪切りの半径を年輪ごとに測定しました。鉛筆で十字に線を引き、1~4の番号を付けた後、樹皮部分を含めず中心から年輪までの半径を計測し記録していきました。年輪の多い輪切りほど測定部位も多く計測間違いしやすいため、みんなで手分けして注意しながら測定していきました。計測結果を先生の方で集計していただき、2,000年に植えられたスギがどのように成長してきたのか、グラフで確認しました。グラフにすると、19年間で年によって大きく成長した年とそうでない年があることがわかりました。
その後、事前課題であったスギの特徴や利用、そして年輪のできかたをみんなに発表してもらい、先生に解説していただきました。スギの木は他の木に比べて柔らかく加工しやすいためさまざまな用途に使われていることを学びました。実際に伐ってみた人たちからは、伐るのに苦労したのにあれでやわらかい木なのかという感想をもったようでした。

 

15:10~16:00 活動のまとめ
今日の活動内容をまとめて活動報告を作成しました。実際に木を切り倒すという作業はみんな初めてだったので、木を伐る作業の大変さがよくわかったようでした。またノコギリの扱いも慣れない人がほとんどでしたが、最後にはだいぶ上手になって根気よく切る作業をしていました。また多くの人が輪切りにした木を記念に持って帰りました。
演習林を出る前に山下先生、尾崎先生と一緒に集合写真を撮影し、サヒメルへ戻って活動を終了しました。

 

次回の第5回活動は11月10日(日)です。次回が今年度の最後の探険隊の活動です。事前課題としてダンゴムシを捕まえてくるという宿題もありますので、次の活動日までにしっかり準備しておきましょう。

第5回の活動日 11月10日(日)10:00~16:00
集合場所:三瓶自然館サヒメル