サヒメル科学探検隊

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活動報告

第4回活動 大学の研究者と一緒に活動!測って実感!樹木の大きさ

概要

日  時 2026年10月18日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、島根大学三瓶演習林
参 加 者 8名(欠席1名)
活動内容 今回は三瓶にある島根大学の演習林に出かけ、島根大学の先生方に指導を受けながら一緒に活動しました。午前中は、植林された林で木の高さや太さを複数の異なる測定器具を使って測定し、木を測る方法を体験しました。午後からは、オリジナルの樹高測定器をそれぞれ作成し、直角二等辺三角形の角度と辺の長さの関係から樹高を測定できることを学び、野外で樹高測定を行いました。大学の研究者と演習林で活動し、研究の一端に触れることができました。

 

活動報告

10:00~10:30 始まりの会、三瓶演習林へ移動
本日のスケジュールと持ち物を確認し、今回の活動場所である島根大学の三瓶演習林の場所や施設ついて紹介しました。サヒメルから移動した後、すぐに野外での活動を始めるため、隊員たちは外で活動できるよう長靴に履き替えた後、みんなでサヒメルのバスに乗り込み、三瓶演習林へ移動しました。
10:30~12:15 実習1「樹木の大きさを測ってみよう」 
三瓶演習林では、島根大学の2名の先生(山下先生、葛西先生)にご指導いただきながら、一緒に活動しました。三瓶演習林の正式名称は、「島根大学 生物資源科学部 附属 生物資源教育研究センター 森林科学部門 三瓶演習林」という、とても長い名前です。
まず、林内で安全に活動できるよう全員ヘルメットを装着します。最初は、演習林庁舎横に立っている、細いヒノキの木を見て高さを予想し、どうしたら高さを測定できるのか考えました。木を切り倒さずに測るには、人が木に登る、長い棒を使って測るなどの意見があり、実際に測高稈という長い棒状の測定器具を使って測ってみました。
この後、演習林内の植林地へ移動し、さらに大きな木の高さの測定に挑戦しました。最大12mまで測れる測高稈でも測れないような、より大きな木はどうやって測るのかもみんなで考え、木からの距離と角度を知ることで測定できること、測定する装置があることを学び、ブルーメライス測高器やバーテックスという樹高測定装置を使って、実際に測定してみました。合わせて木の幹の太さ(直径)を測る直径巻尺と輪尺を使わせていただき、いろいろな木の直径を測定しました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

12:00~12:45 昼食休けい

12:45~15:00 実習2「樹高測定器を作ってみよう」
午後からは最初、室内で活動を始めました。葛西先生から、前回課題で出した不定形の紙から二等辺三角形を折って作る方法について、みんなから発表してもらい、正しい作成方法を教えてもらいました。まっすぐに紙を折り、その後直角になるように折る、そして直角をはさんだ三角形の2辺を同じ長さになるように折ると、直角二等辺三角形ができます。直角二等辺三角形が2辺が同じという特徴を利用して、今回は樹高測定器の作成に挑戦しました。
葛西先生と山下先生に説明してもらいながら、持参したマーブルチョコの筒を使って、穴を開けてプラスチックを付けたり、紙や透明な板をはったりして、1時間ほどかけて自分の樹高測定器を作りました。
その後屋外に出かけ、自作の樹高測定器を使って10m以上ある樹木の高さの測定に挑戦し使い方を確認しました。

 

15:10~15:50 活動日誌をかこう、次回の案内、終了 
今日の活動内容をまとめて、日誌に記入しました。今回は、島根大学に協力いただき、様々な道具を使って、演習林の中で木の測定を体験しました。みんなが初めて見聞きする調査器具を使わせてもらい、あいにくの強風で苦労することもありましたが、木を測定する方法を学ぶことができました。また、各自手作りの樹高測定器を作成したので、ぜひ家の周りの木や建物、電柱などの高さを測定器で調べてみてください。
次回の活動スケジュールと課題について説明した後、バスでサヒメルへ戻り、今回の活動を終了しました。次回は11月8日(日)にサヒメルで実施します。今年度最後の活動です。寒くなってきますので、暖かい服装でお越しください。

 

 

 

 

 

 

 

第5回の活動日 11月8日(日)10:00~16:00

 

第3回活動 トンボのマーキング調査に挑戦!/夏の企画展「海竜展」の見学

概要

日  時 2026年9月6日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、さんべ縄文の森ミュージアム
参 加 者 6名 欠席3名
活動内容 今回の活動では、午前中にサヒメルで開催中の夏の特別企画展「海竜大進化」を見学しました。魚竜、モササウルス類、首長竜など、「海竜」と称される生物を中心に、中生代の海で繁栄したさまざまな生物について、展示を通して学びました。午後からは、「トンボのマーキング調査に挑戦」と題して、ウスバキトンボにマーキングを行う目的や方法について学んだ後、実際に野外でトンボの捕獲に挑戦しました。しかし、午後は天候が悪く、残念ながら調査対象であるウスバキトンボを捕獲することはできませんでした。その一方で、他種のトンボを観察したり、池に生息する水生昆虫を観察したりすることができました。最後に、1日の活動内容を日誌にまとめ、活動を終了しました。

 

活動報告

10:00~10:45 始まりの会、課題の発表  
第3回の活動を開始しました。まず、スケジュール表を見ながら今日の活動予定を確認しました。午前中は館内で夏の特別企画展「海竜大進化」を見学し、午後からはサヒメルバスに乗ってさんべ縄文の森ミュージアムへ出かけ、ミュージアムの広い中庭でトンボのマーキング調査を体験する予定です。また、全員が調査で使用する捕虫網を持参していることも確認しました。
今日は降水確率が高く、午後の活動が実施できるか不安な天候でしたが、参加者からは「外で調査をしたい」という声が多く聞かれました。そのため、多少天候が悪くても、状況を見ながら予定どおり出かけることにしました。
まず、前回の課題について発表してもらいました。「海竜はどのような生物なのか」「恐竜と海竜は何が違うのか」という問いについて、事前に調べてきたことを何人かに発表してもらいました。その中で、海竜とは、海で暮らすことに適応した大型の爬虫類などを指す呼び方であり、分類学上のまとまったグループではないことを確認しました。一方、恐竜は分類学上のグループであり、両者は分類の考え方が異なることを学びました。
さらに、午後の活動に関連して、昆虫がどれくらいの距離を飛ぶことができるのかを想像してもらいました。モンシロチョウ、カブトムシ、タガメを例に、それぞれがどのくらい飛ぶことができるのかを考えてもらい、その後、昆虫の飛翔距離について紹介しました。
昆虫には飛翔能力をもつ種類が多く、種類によっては数百メートルから数キロメートルに及ぶ距離を移動することがあります。しかし、野外で昆虫が実際にどれくらいの距離を飛んだのかを正確に調べることは容易ではなく、飛翔距離についてはまだ分かっていないことも多いことを紹介しました。

 

10:45~11:45 夏の企画展「海竜大進化」の見学
現在サヒメルで開催中の夏の特別企画展「海竜大進化」を、展示物や解説を読んでワークシートに取り組みながら見学しました。魚竜やモササウルス類、首長竜についてはもちろん、ウミガメやアンモナイトなど、中生代の海で繁栄したさまざまな生物について、展示やワークシートを通して詳しく学びました。また、化石からその生物の生態を知るためには、化石として残された骨の形を詳しく調べるだけでなく、現生の生き物の骨の形と比較することが重要であることを学びました。こうした比較から、当時の生物が何を食べていたのか、どのような暮らしをしていたのかなどを推測していることを知りました。

 

11:45~12:30 昼食休けい

12:30~13:15 トンボのマーキング調査に挑戦①
午後からは、トンボのマーキング調査を行うため、まず調査の目的や方法について学びました。トンボやその他の昆虫だけでなく、鳥や哺乳類など、さまざまな生物を対象に「標識調査」と呼ばれる調査が行われています。これは、生物に標識を付け、その後に再び発見することで、どこへどのくらいの距離を移動するのか、また、どのくらいの寿命があるのかなどを調べる調査です。標識の付け方は、調査する生物の種類や大きさなどによってさまざまです。昆虫は体が小さいため、鳥類などで使われるような標識を付けることが難しく、マジックなどを使って体に印を書くマーキングがよく行われています。
今回は、長距離を移動する可能性が指摘され、全国各地でマーキング調査が行われているウスバキトンボを対象に調査を行います。まず、ウスバキトンボの特徴や他のトンボとの見分け方、捕獲方法などについて学びました。その後、サヒメルバスに乗って、調査場所であるさんべ縄文の森ミュージアムへ移動しました。

13:15~15:00 トンボのマーキング調査に挑戦②
さんべ縄文の森ミュージアムの中庭は、広い芝生と小さな池が複数あり、晴れていればウスバキトンボがたくさん飛び回ることが期待できる環境です。しかし、当日は曇り空で、時折小雨が降るなど、トンボの調査には厳しい天候となりました。それでも隊員たちは、全員が捕虫網を手にしてウスバキトンボを探し、園内を走り回りながら調査に取り組みました。シオカラトンボやショウジョウトンボなど、調査対象ではないトンボは見つけることができ、実際に捕獲して観察することもできました。一方、ウスバキトンボは数が少なく、何度か飛んでくる姿は確認できたものの、残念ながら捕獲してマーキングを行うことはできませんでした。
その後、次第に雨が強くなってきたため、予定を変更してミュージアム館内を短時間見学しました。館内では、約4,000年前の三瓶山の森の姿を残す展示を見学し、当時の三瓶山で起こった火山噴火についても学びました。
今回は残念ながらウスバキトンボへのマーキング調査を行うことはできませんでしたが、この調査は個人でも参加することができます。今回の活動をきっかけに興味を持った人は、ぜひ「ウスバキトンボ全国調査」のホームページから申し込み、自宅の周辺でも調査に挑戦してみてください。

 

15:00~16:00 活動日誌をかこう、次回の活動紹介
今日の活動内容を、文章とスケッチでまとめ、活動日誌に記入しました。午前中はサヒメルで企画展を見学し、午後はさんべ縄文の森ミュージアムの中庭でトンボのマーキング調査に挑戦するなど、異なる2つのテーマについて活動しました。どちらも初めて体験することや学ぶことが多く、普段とは違った体験ができたのではないかと思います。
天候がすぐれず、思うようにトンボの調査ができなかったことは残念でしたが、実際に捕虫網を持って野外へ出て、生き物を探すという野外調査の一端を体験することができました。
最後に、次回の活動内容と課題を紹介しました。次回の課題が「輪郭に直線がない紙を折って直角二等辺三角形を作ること」と知ると、さっそくみんなで用意された紙を手に取り、それぞれ思い思いの方法で折り始めていました。次回、どのような直角二等辺三角形を作ってくるのか楽しみです。

 

次回の活動は、10月18日(日)です。三瓶にある島根大学の演習林へ出かけ、活動を行う予定です。当日の活動に必要な持ち物を事前に確認し、忘れ物がないよう準備して参加しましょう。

 

第4回の活動日 10月18日(日)10:00~16:00
集合場所:三瓶自然館レクチャールーム

第2回活動 モリアアオガエルの卵の数を調べてみよう!

概要

日  時 2026年6月21日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル
参 加 者 8名 欠席1名
活動内容 今回の活動は、姫逃池でこの時期に見られるモリアオガエルの卵塊の数を数える調査活動に挑戦しました。午前中は、カエルの特徴と島根県と広島県に生息するカエルの種類、そしてモリアオガエルの特徴について、調べてきたことを発表しながら、みんなで午後から調査を行うカエルについて学びました。午後からは野外に出かけ、池の周りを1周して樹木や草に産み付けられたカエルの卵塊数を調査しました。その後サヒメルへ戻り、調査した結果をマップにまとめました。最後に1日の活動内容を日誌に書き、終了しました。

 

活動報告

10:00~11:00 始まりの会、課題の発表 
最初に今日の活動予定をスケジュール表を見ながら確認しました。雨と霧がかかったあいにくのお天気でしたが、みんなの意欲と雨具の有無を確認し、少し時間は短くなりますが午後からは野外に調査に出かける予定にしました。
課題の発表では知っているカエルの種類をあげてもらい、身近なカエルからペットショップで見られるような外国のカエルの種類までたくさん発表がありました。そして、島根県には12種類、広島県には13種類のカエルがいることを紹介し、どんなカエルがいるのか学習しました。その中で今回調査をするモリアオガエルは、指の吸盤が発達し森林に暮らすこと、樹上に卵塊を産むこと、島根県では絶滅危惧種の1つであること、そして意外かもしれませんが本州にのみ分布するカエルであることを学びました。

 

11:00~11:55 生き物調査について解説 
ここからは、今日の活動のメインであるモリアオガエルの卵塊調査の方法について、説明がありました。まず調査用紙には日付や場所、天気、そして調査の目的を記入しました。調査を計画するにあたっては、結果を予想してみることも大切になります。みんなに何個の卵塊が見つかるか、予想してもらったところ、数個から20個くらいとの意見がありました。
この後、卵塊の探し方や調査方法、注意することなどの話を聞いて、午後の準備に備えました。

 

11:55~12:40 昼食休けい

 

12:40~14:00 モリアオガエルの産卵数調査 
午後からは、カエルの産卵数の調査のため姫逃池に出かけました。雨天だっためカッパや長靴などにはきかえました。雨は小雨でしたが、北の原は霧が出ていて卵も見づらく、けっして調査しやすい条件ではありませんでしたが、みんなでがんばって調査をしました。
調査は2班に分かれ、それぞれの班のメンバーで池の周りを1周歩きながら、卵塊を探して数と場所を調査用紙に記録していきました。枝先だけでなく、よく見ると茂ったカキツバタの間にもあちらこちらに卵塊があり、見つけにくいのですが、みんなでがんばって調査しました。モリアオガエルは残念ながら見つけることができませんでしたが、前日の荒天の影響からか、地面に落ちていた卵塊もあり中の卵を観察することができました。隊員のみんなは、泡の中に思っているよりも小さな卵が詰まっていたことに驚いているようでした。
多くの隊員が濡れながらの作業となりましたが、最後まで調査を行うことができました。

 

14:00~14:10 休憩

 

14:10~15:00 産卵マップを作ろう 
サヒメルに戻った後は、調査した結果を班のメンバーそれぞれで、自分のマップに写して、見つけた卵塊の数を数えました。2つの班で見つけられた卵塊の数には少し差がありましたが、60個ほどの卵塊があることが確認できました。悪天候の中でしたが、実際に調査をしてみると予想よりはるかにたくさんの卵塊を見つけられたこと、そして姫逃池の周りの森には多くのモリアオガエルが生息していることを確認することができました。

 

15:00~16:00 活動日誌をかこう、次回の活動紹介
今回の活動内容を文章とスケッチでまとめ、活動日誌に記入しました。雨模様でしたが、多くの隊員が野外に出かけて調査活動をすることを楽しみにしていたようで、疲れたとは思いますが、野外活動も含めて予定通り活動することができました。今の時期しか見られない卵塊がたくさん見られ、充実した活動となりました。

 

次回の活動は9月6日(日)です。次回も調査活動に挑戦し、今度は野外でトンボの調査を行う予定です。

 

第3回の活動日 9月6日(日)10:00~16:00
集合場所:三瓶自然館レクチャールーム

第1回活動 国立公園でレッドデータの生きものを見つけよう!

概要

日  時 2026年5月24日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル・北の原
参 加 者 9名
活動内容 今年度最初のサヒメル科学探険隊の活動。サヒメル科学探険隊の任命式を行い隊員証を受け取り活動開始。スタッフと隊員が自己紹介した後、午前中は館内でしまねレッドデータについての企画展を中心にワークシートで学んだ後、国立公園である三瓶山北の原に出て、国立公園のルールや危険な植物などを学びました。午後は、今の時期に北の原で見られるレッドデータの動植物を探して林や池、草原を散策しその生態や特徴を観察しました。最後に今日の探険隊の活動を活動日誌にまとめ、感想を発表しました。

 

活動報告

10:00~10:30 始まりの会
第1回の活動開始です。隊長と副隊長のあいさつの後、最初にサヒメル科学探険隊の任命式を行いました。隊長からみんなに隊員証を1人ずつ配布し、正式に今年度の隊員になりました。
その後、サヒメル科学探険隊の探険隊の活動目的などを話した後、隊員みんなが1人ずつ自己紹介をしました。初めての参加で緊張している隊員も多いと思います。今年も島根と広島の各地から参加があり、住んでいる場所はそれぞれ違いますが、みんな自然や科学が好きな子どもたちです。一緒にがんばって5回の活動を頑張りましょう。

 

10:40~11:15 探険隊ワークシート
まずは館内での活動です。展示に関連したワークシートを3つの班に分かれて、挑戦しました。ワークシートはサヒメルの本館、企画展示室、新館、それぞれの展示室まで行かないと解けない問題となっており、隊員がサヒメルの館内の展示室を覚えることも最初の活動の目的の1つとなっています。今回は、春の企画展に合わせて、しまねレッドデータに関する問題も多くあり、展示を見ながら答えを探していきました。隊員同士で協力して探す様子も見られ、全ての班が予定時間より早くすべての問題を解くことができました。みんなで活動することで、少し緊張もほぐれたようでした。

 

11:30~12:15 国立公園を知ろう 
館内の模型で三瓶山の地形の特徴や国立公園の範囲を確認してから、北の原に出て三瓶の自然をみんなで見に行きました。三瓶には広い草原と森があること、国立公園内のため、自然を保護のための制約や罰則もあること、野外で注意しなければならない危険な植物の見分け方などを、実際に見ながら学びました。午後からはもう一度外に出て、今度はしまねレッドデータに載っている絶滅危惧種を観察します。

 

12:20~13:05 昼食休けい

 

13:05~15:00 レッドデータの生き物を観察しよう
午後からは島根の絶滅危惧種を探しに北の原へ出かけました。まず、今日見つけられそうな絶滅危惧種を館内の展示で確認し、その種名とランクをワークシートに記入しました。その後、野外へ出発しましたが、移動途中の野外を観察できる通路で、森林性の植物キンランや昆虫でもクモでもない県内では三瓶山でしか記録のないゴホントゲザトウムシを見つけ、どんな環境に生育するのかや特徴を観察して記録しました。北の原に出てからは、かぶれる植物に注意しながらハルゼミの抜け殻を探し、何人かは見つけることができました。「小さい!」とみんなが言っていたように、馴染みのあるアブラゼミよりハルゼミはかなり小さいため抜け殻も小さいのです。ハルゼミの姿は高い松の木の上にいてなかなか見ることはできませんが、抜け殻からその大きさを想像することができました。
その後、草原へ移動し、花の時期を終えたオキナグサを見つけ、名前の由来となった翁になりつつある種子をつけたオキナグサや夏の夕方に花を咲かせるユウスゲを観察しました。最初は曇っていて鳴いていなかったハルゼミも時折日差しが出てくると松の高い梢で鳴くハルゼミの声があちらこちらから聞くことができ、マツ林に生息していることを実感することができました。隊員たちは絶滅危惧種がたくさん見つけることに驚いた様子で、三瓶山の自然の豊かさを実感したようでした。

 

 

15:00~15:30 活動日誌をかこう 
今日1日の活動した内容を活動日誌に記入しました。体験したことや学んだ内容を自分で文章やイラストにまとめ、記録することも大事な探険隊の活動です。最後に活動内容で印象に残ったことを感想を何人かに発表してもらいました。
最初は慣れない作業かもしれませんが、これからも活動の度に活動日誌に記録します。文章にまとめたり、人に伝えたりする作業も練習していきましょう。
午前中から夕方までの活動も、まとめの時間になると「もう終わりか」と言う隊員もおり、時間が短く感じるほど内容の濃い活動をすることができました。

 

次回の活動は6月21日(日)です。今回に続いて野外で、モリアオガエルの調査を予定しています。1ヶ月後には見られる生きものや野外の様子も変わっていますので、楽しみにしていてください。

 

第2回の活動日 6月21日(日)10:00~16:00
集合場所:レクチャールーム

第5回活動 フンから調べる動物の食べ物/1年間の活動発表

概要

日  時 2025年11月9日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル
参 加 者 14名(欠席4名)
活動内容 午前中は動物のフンから食性を調べることをテーマに活動しました。テンのフンをばらして中身を取り出していくと、中からは生物の骨や昆虫の破片、そして植物の実を見つけることができ、テンはいろいろなものを食べていることを確認しました。午後からは午前中の活動を日誌にまとめた後、1年間の活動のまとめとして、班ごとに隊員たちが活動した5つテーマから1つを選び、内容を新聞形式にまとめる作業を行いました。その後活動内容をまとめた新聞を使って保護者の前で発表し活動を終えました。

 

活動報告

10:00~10:30 始まりの会、課題の発表 
今日のスケジュールを確認した後に動物のテンとフンコロガシについての課題の発表を行いました。テンについてはイタチの仲間であること、そしてさまざまな動物や昆虫を食べる肉食の習性と植物の実も食べる草食の習性があり、両方を利用する雑食性であることが発表されました。三瓶自然館には、三瓶山にも多く生息するテンとイタチのはく製があり、形は似ていますが大きさが違います。木登りも得意であることを紹介すると、驚いた様子の隊員もいました。
もう1つの課題だった、動物のフンをエサとする昆虫の仲間、フンコロガシがフンを丸くして転がす理由については、丸くすることで運びやすくすること、自分たちが必要な分を確保するため移動させていると発表がありました。動物にとっては不要なフンもフンコロガシにとっては成虫も幼虫もエサとする大事な食料であり、見つけたフンは他種に取られないように確保してエサとし、フンは分解されていきます。ちなみに日本には糞虫はいますが、フンコロガシの仲間はいないことも紹介しました。

 

10:30~11:00 動物のフンを見に行こう
この後は野外でフンを探す予定でしたが外は雨模様だっため、予定を変更して引き続き屋内で活動しました。サヒメルにははく製や化石、鉱物などさまざまな標本があり、動物のフンの標本もあります。ノウサギやイノシシ、ツキノワグマ、コウモリのフンの標本を見てもらい、形や色、大きさが種類により特徴があることを学びました。最後に大きなフンを見せて何のフンかクイズをしました。ゾウなどの回答がありましたが、正解は上野動物園から頂いたジャイアントパンダのフンでした。フンの色は黒や茶色ではなく薄い草色で、よく見るとフンの中はササ由来と思われる葉がたくさん入っていました。

 

11:00~12:00 フンを調べよう
野生動物が何を食べているのかは、実際にその様子を観察できればよいのですが、夜行性の種類も多く簡単ではありません。しかし、フンであれば見つけることも比較的容易です。そしてフンの主がわかれば、内容物を調べることでその動物の食べ物を確認ことができます。今回は事前に三瓶で採集しておいた、細長い形が特徴のテンのフンを班ごとにくずして中身を取り出してみました。


動物のフンを取り扱う際、衛生面には十分注意する必要があります。全員ゴム手袋とマスクを着用し、ピンセットを使ってフンの中身を調べていきました。中から哺乳類や鳥の骨の一部、毛や羽毛、そして虫の破片や種子が見つかりました。フンによって種子の多いもの、骨がたくさん出てくるものがありました。 テンはいろいろなものを食べていることが知られていますが、季節によっても食べ物を変えていることが知られており、見つけたものを顕微鏡で観察すると、実際にさまざまなものをエサとしていることを確認することができました。フンは時間が経って乾燥したフンでしたが、お湯で戻すとにおいの気になる隊員もいたようですが、がんばって取り組むことができました。もちろん終了後はしっかり手を洗いました。

 

 

11:50~12:50 昼食休けい

 

12:50~13:20 活動日誌をかこう
午前中の活動を活動日誌に記録しました。フンから食性がわかることが体験できました。消化されずに残っている物が予想以上に多いこと、フンの中から内容物を取り出す作業は根気のいる仕事であること、などがよくわかったようです。テンを見なくても三瓶で暮らすテンの生態を垣間見ることができました。

 

13:20~15:00 探検隊新聞をつくろう 
今年度のサヒメル科学探検隊の総まとめとして班で新聞を作りました。3~4名の班ごとに活動したテーマから1テーマを選び、新聞形式にまとめます。テーマを決めたら、みんなで相談し役割を分担し、新聞作りを行いました。活動に参加していない人が見ても活動内容が分かるように、わかりやすくまとめ、最後にみんなの感想を記入して完成させました。1時間以上かけて作成を頑張り、予定の時間内ですべての班が新聞を完成させることができました。完成後は発表の方法を班で打合せし、発表に備えました。

 

15:00~15:30 活動発表
4つの班が選んだ活動テーマで作成した新聞を使って、保護者の前で発表しました。選んだ活動テーマは第2回の落ち葉の下の生き物とクマムシの観察、、第4回の島根大学演習林での活動、第5回のフンから調べる動物の食べ物の3テーマでした。特に活動を通じて感じたこと、興味を持ったことについては自分の言葉でしっかり発表できている人が多かったと思います。活動内に参加していない保護者にもわかるよう、簡潔に文章にまとめ発表する作業は、普段の活動とはまた違った難しさや緊張があったと思いますが、よい経験になったのではないでしょうか。人前での発表の上達には慣れも必要ですので、ぜひこの経験を次に生かしてほしいと思います。お忙しい中ご参加頂いた保護者の皆様、ありがとうございました。
全員の発表が終わると、発表前の緊張した様子から一転、安堵と達成感でほっとした様子の隊員たちでした。

 

 

15:30~16:00 修了証書授与、今年度の活動終了 
今年度予定していた、サヒメル科学探険隊全5回の活動が終了しました。参加者全員に修了証書の授与を行い、隊長から1人1人が修了証書を受け取りました。隊員の皆さん1年間の活動お疲れさまでした。
サヒメル科学探検隊では1年間、自分たちで調べたり体験する活動してきました。学んだこと、挑戦したことやみんなと一緒に取り組んだことで、何か興味を持ったことがあれば、今後の進学や進路を考える際に役に立つことがあれば嬉しいです。ぜひこれからも好奇心を大切に日々過ごしてほしいと思います。またサヒメルにも遊びに来てください。