サヒメル科学探検隊

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活動報告

第5回活動「火山を知ろう/新聞作成、まとめと発表」

概要

日  時 2016年10月30日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル
参 加 者 9名(1名欠席)
活動内容 今年度最後の活動です。午前中は三瓶山を含む日本の火山について、特徴や形成された岩石や火山灰などを三瓶自然館の展示や野外で試料を採集して観察しました。その後、草原でドローンを飛ばし、その性能と特徴を学びました。午後からは、今年度の探検隊の活動のまとめとして、活動した内容を探検隊新聞として各自でまとめ、保護者の前で発表しました。最後に、一人ずつ探検隊の修了証書を受け取り、全5回の活動が終了となりました。

活動報告

10:00~10:30 始まりの会 OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 第5回の活動開始です。今日の活動のテーマ、火山について事前に出していた課題を発表してもらいました。日本にある火山の数や、三瓶山が噴火した回数や時期、日本には世界の中でもたくさんの火山があることを学びました。また日本の火山の分布を地図で見ると、中国地方には火山が2つしかないこと、火山の多い地方とそうでない地方があることに気がつきました。

 

10:30~11:20 三瓶山の石を観察しよう①
 まずは、三瓶自然館の展示を見ながら三瓶山の形成と噴火の歴史、噴火でできた地層や岩石について学び、三瓶山の一番最近の火山活動で三瓶小豆原埋没林ができたこと、大田市街地にも噴火で流れ出た火砕流が見られることから、三瓶山もかつて規模の大きな噴火をしたことを実感しました。 この後北の原に出て、三瓶山の石や砂を観察し採集してきました。

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11:20~12:20 三瓶山の石を観察しよう②
 この後、レクチャールームに戻って採集してきた砂と土をファーブル顕微鏡で観察しました。石の中にはさらに小さな白や透明、黒色をした粒がたくさんつまっていることがよく観察できました。三瓶の石を観察した後は、隊長が事前に用意した5種類+2種類の砂をみんなで観察し、その特徴からどれが火山灰の砂かを考えました。火山灰から採集した砂は角ばっていて、いろいろな鉱物が含まれていますが、川や海で採集した砂は角が削れ丸みを帯びたものが多いことを観察から学びました。合わせて、大田市で採集された鳴き砂や砂鉄なども観察し、砂の特徴をいろいろ見ることができました。

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12:20~13:00 ドローンの性能を体験
 今年度最後の活動なので、当初のスケジュールを変更して、北の原に出て、ドローンの性能や特徴を学ぶ体験を行いました。三瓶自然館の太田研究員が操作して見せながら飛行させ、みんなからの質問に答えました。飛行しながら撮影できるドローンには、機体が揺れても静止画像が撮れるようなブレを防止する機能が付いていること、4枚の羽の回転方向やGPSを使って飛行位置や高さを把握していることを教えてもらいました。質問ではドローンの飛行できる高さ(航空法で制限されている)やライトが赤や緑で点滅している理由、飛ばせる環境条件についてなど、いろいろな疑問が出ていました。

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13:00~13:40 昼食休けい

13:40~14:00 活動日誌をかこう
 午前中の活動をまとめ、活動日誌にその内容と感想をまとめました。毎回活動ごとにまとめる活動をしているので、最初の頃よりもだいぶ慣れてきたようです。みんな時間内で活動内容や感想、印象に残ったことや観察したもののスケッチなどを記録することができました。

14:00~15:25 探検隊新聞をつくろう OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 ここからは、今年度の活動のまとめとして探検隊新聞を作ります。まず、みんなが各自で1年間の活動で印象に残った、報告したい活動内容を1つ選び、その活動の概要や体験したこと、自分でわかったことなどをワークシートにまとめます。その後、1人1枚A3の用紙に新聞の形式でタイトルや見出し、記事の内容を下書きします。最後にマジックで清書をして完成です。
 この後、各自で新聞の内容を発表するため、新聞が完成したの後は発表練習をする予定でしたが、新聞作成に時間がかかったため予定の時間を少しオーバーして新聞を完成させました。

15:25~15:40 探検隊新聞発表
 普段は活動を見ることがない保護者の方を迎えて、今年度の活動の最後にみんなが活動の報告をしました。発表内容に選んだテーマは土の中の生きもの、紙ヒコーキづくり、アンモナイトの海の恐竜などさまざまでしたが、活動したこと、気づいたことや学んだことを自分で発表しました。学んだことを人にわかりやすく伝えるというのは難しいことですが、発表を終えたみんなは少し緊張が解けたようで、保護者の人と新聞の前で写真を撮ったりして笑顔も見られました。

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15:40~16:00 修了証書授与、今年度の活動終了 OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 修了証書の授与を行い、三瓶自然館の龍副館長から1人1人に手渡しました。これをもって今年度のサヒメル科学探険隊の活動、全5回はすべて終了しました。隊員の皆さん、1年間お疲れさまでした。
 5月から始まった探検隊の活動も無事活動を終えることができました。サヒメル科学探検隊での活動を通じて、みんなが自然や科学にこれまで以上に興味もち、今後も積極的に自然科学の仕組みや不思議に関心をもって取り組んでもらえると嬉しいです。また疑問に思うことや知りたいことがあれば、いつでも三瓶自然館サヒメルに来てください。お待ちしています。

 

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ドローンから撮影した映像(奥が姫逃池)