サヒメル科学探検隊

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活動報告

第3回活動 森も呼吸する!?二酸化炭素を調べよう!

概要

日  時 2020年10月25日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、島根大学三瓶演習林
参 加 者 7名
活動内容 最初に参加者全員が自己紹介をした後、バスで島根大学三瓶演習林へ移動しました。午前中は、目には見えない二酸化炭素が植物の生長に関わっていて、人とのかかわりが深いことを学びました。また森は二酸化炭素を吸っているのか、出しているのかを調べるというミッションの元、二酸化炭素を測定する装置の使い方を班ごとに学びました。午後からは森へ出かけ、測定器を使って森の中の木の葉や幹、地表で二酸化炭素の濃度を測定しました。測定後に結果をまとめ、葉っぱでは二酸化炭素濃度は低くなり吸っていることを確認し、逆に地面では二酸化炭素の濃度が高くなったことから、土の中にいる生きものたちが二酸化炭素を出していることを学ぶことができました。

 

活動報告

10:00~10:30 始まりの会、三瓶演習林へ移動
今回が初めて参加の隊員もいたため、最初に全員がそれぞれ自己紹介をしました。その後、今日のスケジュールを説明し、同じ三瓶山にある島根大学三瓶演習林へ移動するため、サヒメルのバスに乗り込みました。
森の中での活動も予定しているため、みんな野外で活動できる服装と長靴を持って移動です。

 

10:50~12:00 実習1「二酸化炭素濃度の測り方」
三瓶演習林では、島根大学の3名の先生方(山下先生、橋本先生、葛西先生)に指導を受けました。まずは演習林の庁舎内で、橋本先生から、植物の生長や実をつけたりするためには、光や水だけでなく二酸化炭素も必要なこと、そして人もお米や野菜、果物を食べることで、エネルギーを得て二酸化炭素を利用していることを学びました。

その後、濃度についてのイメージをペットボトルや色水を使ってわかりやすく教えていただき、濃度を表すppmという単位を学びました。1ppmは100万分の1=0.000001を示すため、空気中の二酸化炭素は0.04%=濃度は400ppmと表記できます。
ここで、今回の活動のミッションは、森林は二酸化炭素を吸っているのか出しているのか?を調べようということで科学的に調査する方法について説明があり、2班に分かれて二酸化炭素を測定する装置の使い方、測定値の見方を教わり、午後からの活動に備え自分たちで測定できるよう練習しました。

 

12:00~12:45 昼食休けい

12:45~14:40 実習2「森の中で二酸化炭素を出すのはだれだ?」
午後からは野外での活動しました。みんなヘルメットを被り、測定装置をもって実験するスギ林まで歩いて移動しました。林に着いたら、班に分かれてスギの葉、幹、地面の3つの環境を各2か所ずつ計6か所の二酸化炭素濃度の変化を測定し、記録していきました。
1時間ほどかけて測定を終えた後、庁舎に戻り測定したデータを記録用紙にまとめました。
調査結果からはスギの葉は二酸化炭素が減少したことから吸っている、地面は二酸化炭素が増えたことから出していることがわかり、幹ではあまり変化がありませんでした。

この結果からわかることについて、山下先生から解説していただきました。森では光を受けて葉っぱでは二酸化炭素を吸収していること、逆に森の地面、地中ではさまざまな地中に暮らす生物が呼吸することで、二酸化炭素を出していることを学びました。また昼と夜、季節や天気によっても結果が変わることから、森全体で二酸化炭素がどんな風に変化しているかは、もっと調べないとわからないそうです。

 

15:00~15:45 活動日誌をかこう
今日の活動した内容を日誌にまとめました。初めて知った二酸化炭素の循環や濃度を表す単位のことなどを詳しく書いたり、観測装置や観測している様子をスケッチしている人もいました。感想や質問から、見えない二酸化炭素を測定したり、生物とのかかわりを学ぶことができて、森の働きや生物との関連を実感できたようでした。

 

15:45~16:00 サヒメルへ移動、終了
お土産に大きなトチノキの葉や木の実、スギの輪切りなどを頂いて、島根大学の先生たちに見送られ、バスでサヒメルで戻りました。天気もよく無事に野外での活動も終えることができました。

 

 

 

 

次回の活動は11月15日(日)です。次回が今年最後の活動になります。集合場所、活動場所ともにサヒメルではありませんのでご注意ください。

第4回の活動日 11月15日(日)10:00~16:00