サヒメル科学探検隊

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活動報告

第5回活動 クマムシを観察しよう/活動発表会

概要

日  時 2018年11月4日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル
参 加 者 12名(欠席2名)
活動内容 今年度の探険隊最後の活動です。午前中は最強ともいわれる小さな生物、クマムシを各自で作成したベールマン装置で採集して観察する活動を行いました。観察のために使う顕微鏡の使い方も合わせて学びました。午後からは、今年度の探険隊の活動の総括として、隊員1人1人が最も印象に残った活動を1つ選び、新聞形式で内容をまとめ保護者の前で発表しました。最後に三瓶自然館の石田事務次長から一人ずつ探検隊の修了証書を受け取り、全5回の活動を終了しました。

活動報告
10:00~10:45 活動開始、ベールマン装置の作成PB045446
第5回の活動開始です。今日の活動のテーマであるクマムシを観察するため、事前に隊員が持ってきたペットボトルを使って、ベールマン装置という、土の中の小さな生きものを装置の底に集める装置を作りました。その後、みんなが取ってきたコケを装置にセットし水を入れて、準備ができました。このまましばらく置いておき、コケの中にいる生きものが集まるのを待ちました。

 

 

10:45~11:20 課題の発表、顕微鏡の使い方を学ぼう
ここでクマムシに関する課題の発表です。PB045449クマムシという生きものの名前は多くの隊員が知っていましたが、実物を見たことがある人はいませんでした。
クマムシが何の仲間の生物か、その大きさや特徴について、調べてきたことをみんなに発表してもらいました。また体長は1ミリないものもあることから、1ミリ以下の単位であるナノメートルについても学びました。またコケの中にはクマムシ以外にも小さな生物が見られるため、これも合わせて資料で学びました。
この後の小さなクマムシの観察には顕微鏡が必要となります。先に顕微鏡の使い方を習得するため、1人ずつ顕微鏡を使って、葉っぱや身近な物を観察して使えるようになりました。

 

11:20~12:30 クマムシを探して観察しようPB045451
ここからは、待ちに待ったクマムシの観察です。予めセットしておいたベールマン装置から細かな土粒と一緒にたまった水をシャーレに取り、顕微鏡で観察します。20倍に拡大できる顕微鏡でもクマムシは簡単には見つかりません。丹念にシャーレの中を観察して、まずは何か動くもの(生き物)がいなか探します。みんななかなか見つからないようでしたが、何人かは動くものを見つけていました。クマムシを見つけられなかった人が多かったようですが、何人かはクマムシや線虫、ダニなどを見つけていました。また、隊長がコンビニの駐車場で採集したコケからは、大きなクマムシが見つかったので、みんなで観察して、実物を見ることができました。
クマムシを見つけるのも難しかったようですが、それ以上に顕微鏡を覗き続ける細かい作業が意外に大変だと気付いたようでした。

 

12:40~13:15 昼食休けい

 

13:15~15:00 探検隊新聞をつくろう
ここからは、今年度の活動のまとめとして探検隊新聞を作ります。まず、みんなが各自で1年間の活動で印象に残った、報告したい活動内容を1テーマ選び、その活動の概要や体験したこと、自分でわかったことなどを3枚のワークシートにまとめました。その後ワークシートで書いた内容を、1人1枚A3の用紙に新聞の形式でタイトルや見出し、記事の内容を清書して完成を目指しました。
これまでの活動内容を活動報告を見返しながらまとめる作業に苦労する人もいて、発表の直前まで新聞作成に取り組んでいた人もいましたが、5つの活動テーマを紹介する新聞が完成しました。
この後、ボードに新聞を掲示して発表の準備ができました。

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15:00~15:30 探検隊新聞発表
ここからは、これまで直接活動を見ることがなかった保護者の方を前にして、今年度の活動の活動の報告を1人1人行いました。発表内容に選んだテーマは埋没林見学、モリアオガエルの卵塊調査、志津見ダム見学、演習林での活動、クマムシの観察などさまざまでしたが、活動したこと、学んだことや感想を自分なりにまとめて発表しました。保護者の前での活動に緊張したようでしたが、1年間で体験したことについて、うまくまとめて自分の言葉で伝えることができました。

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15:30~16:00 修了証書授与、今年度の活動終了PB045478
修了証書の授与を行い、三瓶自然館の石田事務局次長から1人1人に手渡されました。これをもって今年度のサヒメル科学探険隊の活動、全5回はすべて終了しました。隊員の皆さん、1年間お疲れさまでした。

サヒメル科学探険隊での体験を通じて、みんなが自然や科学にこれまで以上に興味や疑問をもち、今後も自然科学の仕組みや不思議に関心をもって、自ら積極的に取り組んでいただけると嬉しいです。

また疑問に思うことや知りたいことがあれば、いつでも三瓶自然館サヒメルに来てください。スタッフのみんなでお待ちしています。