サヒメル科学探検隊

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活動報告

第5回活動 お札の特徴を観察しよう/活動発表会

概要

日  時 2017年11月5日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル
参 加 者 18名(4名欠席)
活動内容 今年度の探険隊最後の活動です。午前中はお金をテーマに、500円硬貨と千円札を観察し、偽造防止のためのさまざまな特徴や細かな構造について学び、ルーペなどを使って観察しました。午後からは、今年度の探険隊の活動の総括として、1人1人が最も印象に残った活動を1つ選び、新聞形式で内容をまとめ保護者の前で発表しました。最後に三瓶自然館の龍副館長から一人ずつ探検隊の修了証書を受け取り、全5回の活動を終了しました。

活動報告

10:00~10:30 活動開始、課題発表
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 第5回の活動開始です。今日の活動のテーマ、お金について事前に出していた課題を発表してもらいました。硬貨と紙幣では、作製と発行先がそれぞれ異なっていること、硬貨の材質について学びました。
また、現行のお金の中でもあまり流通していない2千円札は、隊員も見たことがなくスタッフが用意した2千円札を今回初めて見たという人も多くいました。

 

10:30~11:20 お金の特徴を観察しよう①

PB053872 最初に、お金が私たち個人にとっても国や社会にとっても重要なもので、偽造したり使用すると、重罪になることを学びました。その後、偽造防止のための500円硬貨の特徴について観察を行いました。硬貨の中で最も金額の高い500円硬貨には、簡単に偽造できないように高度な技術や加工が施されています。どんな特徴があるのか隊員に発表してもらうと、知っていることや観察して気が付いたことについて、たくさん発表がありました。傾けると文字が見える光の反射を利用した潜像加工、細かな線や点で作られた微細線、微細点加工、斜めギザなど数多くの特徴で、偽造をしにくくしていたり、偽物との見分けができるように工夫されていました。特に細かな特徴についてはルーペを使い、実際に観察を行いました。

 

11:20~12:20 お金の特徴を観察しよう②
 続いてお札の特徴を観察しました。千円札にも偽造防止のための特徴がたくさん隠れています。まずは隊員に、千円札でも特徴を探して発表してもらいました。目の不自由な人向けに触れて区別できるようインクが盛り上がるよう印刷していること、肖像画の微細な線画、透かし、傾けると見える潜像や紫外線で光るインクなど多くの高度な印刷技術や特殊なインキで作られていることに気づくことができました。また、肉眼では見えないような小さな文字もお札のあちこちに散りばめられていて、ルーペで探したり、より小さな隠し文字は実体顕微鏡で観察したりと、普段使っていても気づかないような特徴も知ることができました。

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12:20~12:40 活動日誌をかこう
 予定より少し早くなりましたが午前中の活動をまとめ、活動日誌にその内容と感想をまとめました。感想では、日頃何気なく使っているお金には思っていたよりさまざまな特徴があったこと、よく探さないとわからないような微細な構造を発見したこと、他のお札の特徴も見てみたいなど、さらに関心をもつことができたようです。
 

12:40~13:20 昼食休けい

13:20~15:00 探検隊新聞をつくろう
 ここからは、今年度の活動のまとめとして探検隊新聞を作ります。まず、みんなが各自で1年間の活動で印象に残った、報告したい活動内容を1つ選び、その活動の概要や体験したこと、自分でわかったことなどを3枚のワークシートにまとめました。その後ワークシートで書いた内容を、1人1枚A3の用紙に新聞の形式でタイトルや見出し、記事の内容を清書して完成させました。
 発表の直前まで新聞作成に取り組んでいた人もいましたが、早くできた人は発表の予行演習を行っていました。
 この後、発表の順番を決め、ボードに掲示して発表の準備ができました。

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15:00~15:30 探検隊新聞発表
 ここからは、普段は直接活動を見ることがない保護者の方を前にして、今年度の活動の活動の報告を1人1人行いました。発表内容に選んだテーマは火力発電所の見学、放射線の観察、風力発電、今回のお金の観察などさまざまでしたが、活動したこと、気づいたことや学んだことを自分なりにまとめて発表しました。発表前はみんな緊張した様子でしたが、学んだことを思い出しながら、一生懸命発表を行いました。

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15:30~16:00 修了証書授与、今年度の活動終了
PB053921 修了証書の授与を行い、三瓶自然館の龍副館長から1人1人に手渡しました。これをもって今年度のサヒメル科学探険隊の活動、全5回はすべて終了しました。隊員の皆さん、1年間お疲れさまでした。
 サヒメル科学探検隊での活動を通じて、みんなが自然や科学にこれまで以上に興味もち、今後も積極的に自然科学の仕組みや不思議に関心をもって取り組んでいただけると嬉しいです。 また疑問に思うことや知りたいことがあれば、いつでも三瓶自然館サヒメルに来てください。スタッフのみんなでお待ちしています。

 

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