サヒメル科学探検隊

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活動報告

第4回活動 大学の研究者と一緒に活動!大きな樹木はどのように育ってきたのか調べよう

概要

日  時 2024年10月20日(日) 10:00~16:00
活動場所 三瓶自然館サヒメル、島根大学三瓶演習林
参 加 者 18名(欠席2名)
活動内容 今回は島根大学の三瓶演習林に出かけて活動しました。午前中は、島根大学の先生の解説を受けながら1992年に植樹したスギの木の伐採を見学し、伐採したスギの樹高の測定と枝払い、1mごとの幹の切り出し作業をみんなで行いました。午後からは室内で切り出した輪切りを使い、スギの木の年輪の半径をみんなで手分けして測定しました。その後、みんなの測定データを集計しグラフに記入して、木がどのように大きく成長したのか確認しました。最後に先生に年輪のでき方やグラフを見ながら木の成長の仕方の特徴について説明を受け、活動を終了しました。

 

活動報告

10:00~10:30 始まりの会、三瓶演習林へ移動
三瓶自然館に集合し、本日のスケジュールを確認した後、前回出していた課題から、年輪の特徴や年輪から何がわかるのかについて発表してもらい、木の年齢はもちろん、過去の木の成長の様子もわかることを確認しました。その後、みんなでサヒメルのバスに乗り込み、島根大学が管理し今回の会場である三瓶演習林へ移動しました。

 

10:30~12:15 実習1「木を切りたおそう」
三瓶演習林では、島根大学の先生3名(山下先生、尾崎先生、斉藤先生)に指導頂きました。まず、林内で安全に活動できるよう長靴にヘルメット、そして軍手を身に付けます。そして演習林の中に入り、尾崎先生に植樹されたスギ林でスギの伐採(間伐)の方法を教えてもらいました。安全に伐採するため、切り倒す方向を決めた後に受け口と追い口と呼ばれる切り込みを入れ、伐採することを教わり、先生がチェーンソーで切り込みを入れます。その後、木に結んだロープをみんなで引っ張り見事切り倒すことができました。倒した木は手分けしてノコギリを使って枝を切り払い、メジャーで樹高を測定しました。樹高は16.1mありました。
倒した木の幹に1mごとに印をつけ、2人1組になって幹を切断する作業をみんなで行いました。根元に近い部分が担当になった組ほど幹が太く、切り終えるのに苦労していましたが、交代しながら作業を続け全員少なくとも1ヶ所以上切断することができました。

 

12:15~13:00 昼食休けい

 

13:00~14:50 実習2「年輪を数えて測ってみよう」
午後からは室内にて、木の成長の仕方を調べるため年輪の半径の計測に挑戦しました。山下先生から測定方法を教えてもらい、午前中に伐採したスギの木を1mごとに切り出した輪切りの円板16枚を4班で分担し、全ての円板の年輪の半径を測りました。年輪の中心は幹の中心に位置しているとは限らないため、年輪の中心からの半径を上下左右4ヶ所測らなければならず、測定箇所がたくさんありました。測定する部分がわかりやすいよう、まち針を年輪に刺して目印にして測る方法を教わりましたが、外側の年輪ほど幅が狭く線も細いため識別しにくく、みんな計測にかなり苦労しながら取り組みました。
測定した4ヶ所の半径データの平均を取り、先生がデータを取りまとめてボードにグラフを描き、伐採した木がどのように成長したのか、解説してもらいました。グラフからは10年前から幹の太さは数センチほどしか大きくなっていないこと、木の高さは、10年前からは4m以上、5年前からは1.5mほど伸びていて少しずつ成長スピードが遅くなっていることがわかりました。樹齢は34年でした。

 

14:50~15:40 まとめ、活動日誌をかこう
山下先生から、年輪の幅の違いからその木の成長スピードだけでなく、複数の木の年輪の傾向を調べることで当時の気候がわかることなどの説明がありました。隊員からは年輪のない木があるのかや広葉樹と針葉樹での木の硬さや成長スピードの違いについて質問があり、先生に教えて頂きました。

 

15:40~16:00 次回の案内、終了
次回の活動スケジュールと課題について説明した後、バスでサヒメルへ戻り、今回の活動を終了しました。次回は11月10日(日)にサヒメルで実施します。今年度最後の活動になります。

第5回の活動日 11月10日(日)10:00~16:00